ミニ・レビュー
6枚目アルバムは、全収録曲タイアップ付きの豪華盤。モードのトップを突っ走るダンス・グループでありながら、楽曲はメロディアス&キャッチーな彼らならではのスタイルの集大成と言えるラインナップ。日常のBGMにドライヴのお供に、耳なじみの良さがウレシイ。
ガイドコメント
前作『EXILE EVOLUTION』より約9ヵ月という短いスパンで制作された、通算6枚目のオリジナル・フル・アルバム。7人組の新体制となって以来の勢いが感じられる、ポップでパワフルな楽曲群が元気を与えてくれそうだ。
収録曲
01What Is Love
スピード感いっぱいのストリングスとカジュアルに響くハンドクラップが、アダルトなフェイクやファルセットを盛り上げるスタイリッシュ・ポップス。異種混合なサウンド・アレンジの中に、EXILEらしさが垣間見られる一曲。
02I Believe
“第2章”から加わったヴォーカリスト、TAKAHIROの作詞によるウィンター・ポップ・チューン。シンプルな4つ打ちのビート、さわやかで温かいメロディ、“いますぐ君に会いたい”という思いをテーマにした詞が、わかりやすくレイアウトされている。
03Beautiful
ミディアム・テンポのメロディ・ラインが高音コーラスと相まって盛り上がっていくアーバン・ポップス。折り重なるATSUSHIとTAKAHIROのファルセットが絶妙だ。エースコック「スーパーカップ1.5倍」CFソング。
04響〜HIBIKI〜
人を愛し、時に傷つき、それでも人は胸の痛みを抱えたまま歩いていく……。普遍的なテーマをシンプルに綴ったリリックは、ATSUSHIの手によるもの。内省的でありながら、前向きな力を与えるバラードだ。
05君がいるから
一緒にいる時間を重ねるなかで、幼かった恋もいつしか深みを持った愛へと変わっていく……。成熟した大人の恋愛をドラマティックなメロディによって映し出した、オーセンティックなラヴ・バラード。メロディックなギター・ソロも印象的。
06Make Love
日本テレビ『月曜映画』オープニング・テーマ。ハウス系ディスコ全開のビートに直情&本能のままに攻め込んだ歌詞がセクシャルなナンバー。妖艶&官能的すぎるほどダンサブルなサウンドで、新たな一面を魅せてくれる。
07SUMMER TIME LOVE
心地よいソウルネスを軸にしたバンド・サウンドと伸びやかなグルーヴを描くヴォーカルがひとつになった、まさに夏にぴったりの爽やかなポップ・チューン。ファンキーなベースとバウンシーなピアノがかっこいい!
08空から落ちてくるJAZZ
東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦が作詞。軽快なミディアム・テンポのリズムにのせて、幸福な恋人同士の冬の情景を描いたアーバン・ポップス。アジアンなテイストを感じるアレンジと“ジャズ”のギャップが興味深い。
09love
TAKAHIROの絶妙なファルセット・ヴォイスとソフトな6/8拍子のリズムがクールにキマった王道ラヴ・ソング。すべての思いは君への愛に導かれていくというATSUSHIのメッセージに、どっぷりと共感してしまう。
10sayonara
スロー&メロウなストリングス音とおだやかに鳴らされるギターに胸をしめつけられる、切なさいっぱいのバラード。避けられなかった二人の別れを、想い出の貴さと大人の優しさで新たな未来へと繋げていくドラマティックなナンバーだ。
11変わらないモノ
一言一言の言葉が泣けてくるほどに優しく、耳なじみの良い明るさを感じるメロディにホッとする、カジュアルなR&Bナンバー。瑞々しいピアノ音がアクセントになって、もうひとつの未来に向かって一歩を踏み出す強さが込められている。
12時の描片〜トキノカケラ〜
フジテレビ系ドラマ『山おんな壁おんな』主題歌に起用された25thシングル。ポジティヴな生き方をテーマにしたハッピーなアップ・チューンだ。美しいファルセットとメロディアスなストリングスが、耳あたりよく融合している。
13Lovers Again (Orchestra Version)