ミニ・レビュー
三人組バンドのメジャー2枚目のフル・アルバム。auのLISMOのCMソングの「茜色の約束」のような切ないポップスやアクエリアス・ビタミンガードのCM曲の「夏空グラフィティ」のように元気いっぱいのロックなど、彼らの持ち味が存分に表われた全13曲を収録。吉岡聖恵の伸びのあるヴォーカルが心地よい。
ガイドコメント
シングル・トラック4曲を含む2ndアルバム。モータウンあり、和風ロックありと、遊び心にあふれた一枚となっている。オリジナリティかつキャッチーなメロディと力強い歌声が魅力的。
収録曲
01Good Morning
2008年2月にリリースされた2ndアルバム『ライフアルバム』のオープニングを飾る、アグレッシヴなポップ・チューン。1日の始まりを描いたポジティヴな歌詞とシンプルで力強いバンド・サウンドが心地よい。
02茜色の約束
2007年10月リリースの7thシングル。一度聴いたら忘れられない美しくキャッチーなメロディとポジティヴで力強い歌詞が素晴らしい。包み込むようなストリングスのハーモニーが感動的な、ポップで切ないナンバー。
03夏空グラフィティ
思わず胸がキュンとなってしまいそうな歌詞が、吉岡のキュートでパワフルなヴォーカルにピッタリ。アップ・テンポなバンド・サウンドが気持ち良い、ポップさと疾走感に満ちた6thシングル。
04青春ライン
6thシングル「夏色グラフィティ」のカップリング曲としてリリースされた、タイトルどおりの青春ポップ・チューン。パワフルでスピーディなギター・サウンドとピュアで伸びやかなヴォーカルが素晴らしい。キャッチーなメロディと胸キュンな詞も秀逸。
05@miso soup
彼らのセンスと遊び心が凝縮された珠玉のポップ・チューン。キャッチーで印象的なメロディもさることながら、味噌汁をモチーフにしつつ日常風景と微妙な心情を綴った歌詞が秀逸。吉岡のキュートで伸びやかなヴォーカルも素晴らしい。
06ソプラノ
切なさと温かさに満ちた等身大の歌詞が秀逸な、ミディアム・テンポのラヴ・バラード。ギターとストリングスとピアノが絡み合うシンプルながら印象的なサウンドが、流れるようなメロディと吉岡のピュアなヴォーカルの魅力を引き出している。
07花は桜 君は美し
2008年1月リリースの、ポップでノスタルジックな8thシングル。日本的なメロディとアグレッシヴなバンド・サウンドの融合が、懐かしいようでいて新鮮な輝きを放っている。力強さと繊細さを巧みに使い分ける吉岡のヴォーカルも素晴らしい。
08ちこくしちゃうよ
自転車に乗って登校する風景に淡い恋心を重ね合わせたユニークな歌詞と、疾走感あふれるギター・サウンドが印象的なポップ・チューン。思わず口ずさんでしまいたくなるようなキャッチーなサビのメロディは、一度聴いたら癖になる。
09心一つあるがまま
7thシングル「茜色の約束」のカップリング曲としてリリースされた、軽快なポップ・チューン。タイトルどおりのピュアで飾らない等身大の歌詞とシンプルで穏やかな印象のギター・サウンドが心地よい。
10ニセモノ
爽やかなサウンドに乗せポジティヴなメッセージを伝えるイメージが強い彼らにしては珍しく、妖艶な雰囲気と刺激的な歌詞が印象的なポップ・ロック・ナンバー。ちょっとアンニュイな吉岡のヴォーカルも新鮮。
11東京猿物語
ロックと祭り囃子を融合させた斬新なサウンドがインパクト大の、軽快なポップ・チューン。意味深とも無意味とも取れるような、ユーモラスかつシニカルな歌詞が楽しい。シンプルながら印象的なギターと、吉岡のハジケたヴォーカルが気持ち良い。
12月とあたしと冷蔵庫
主人公の女性の強さと弱さ、ポジティヴさとネガティヴさが入り混じった心境を描いた歌詞が秀逸なポップ・バラード。シンプルなサウンド・アレンジにまとめた分、表現力豊かな吉岡のヴォーカルの魅力を存分に堪能できる。
13茜色の約束 (acoustic version)