ミニ・レビュー
バッハの無伴奏全曲リサイタルを開くなど意気軒昂な活躍を続ける前橋汀子は、小品の演奏にも積極的に取り組んできた。これは約20年に及ぶ膨大な録音から18曲をチョイスしたベスト盤。通して聴くのも良し、好きな曲をかけるも良し。まさに珠玉の逸品である。
ガイドコメント
1984〜2001年にかけて録音してきた6枚に及ぶ『ヴァイオリン小品集100』シリーズからのベスト・セレクション。情感たっぷりに奏でる前橋汀子の歌ごころ満載のアルバムとなっている。
収録曲
01プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ (クライスラー)
02愛の挨拶 (エルガー)
03アヴェ・マリア (シューベルト)
04スラブ舞曲op.72-2 (ドヴォルザーク)
05組曲「懐かしい土地の思い出」〜メロディーop.42-3 (チャイコフスキー)
06ラ・カンパネラ (パガニーニ)
07無言歌集第5巻op.62〜五月のそよ風 (メンデルスゾーン)
08ハンガリー舞曲第1番 (ブラームス)
09タイスの瞑想曲 (マスネ)
10感傷的なワルツ (チャイコフスキー)
11「3つのオレンジへの恋」〜行進曲 (プロコフィエフ)
12ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
13メヌエット (ボッケリーニ)
14白鳥 (サン=サーンス)
15セレナーデ (シューベルト)
16美しき夕暮れ (ドビュッシー)
17わが母の教え給いし歌 (ドヴォルザーク)
18シャコンヌ (ヴィターリ)