ミニ・レビュー
カラヤンはマーラーの作品をほとんど指揮しなかったが、70年代から80年代始めにかけてだけ、ここに収められているいくつかの交響曲を集中的に取り上げた。カラヤンのマーラーは、いわゆるマーラー指揮者たちの演奏とはかなり違う。ロマンティックに洗練された音色でレガートに歌い、フレージングや音のバランスも独特だ。ときにはカラヤンらしい見得も切る、堂々たる演奏。でも立派過ぎて、いささかマーラーらしくない気がしないでもない。79年と82年の2種の第9番が収められているのがうれしい。
ガイドコメント
カラヤンが、DGに残したマーラーの作品をすべて収録している。第9番は1979年のスタジオ録音と82年のライヴ録音の2種が並んでいて興味深い。ルートヴィヒとの2つの歌曲も素晴らしい名演となっている。
演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1)エディット・マティス(S) (2)(4)(8)クリスタ・ルートヴィヒ(A) (8)ルネ・コロ(T)
録音
(1)79.1 (2)74.5 (3)73.5 (4)74.5 (5)75.1 (6)79.11 (