ミニ・レビュー
セリーヌ・ディオンとのデュエット曲「あなたがいる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜」、そして「Urban Mermaid」はCMでもおなじみ。ほかテレビや映画のテーマ曲を含め、充実度満点のセカンド・アルバムといえる。透明感あふれる歌声は艶を増し、さながら清らかな春風のように、聴き手の心をときめかせてくれる。
ガイドコメント
前作より約1年ぶりとなる2ndアルバム。セリーヌ・ディオンとのコラボ曲「あなたがいる限り〜」に加え、Microや押尾コータローの参加曲などを収録。一段と磨きのかかった歌声が披露されている。
収録曲
01Power of Love
タイトルそのまま、愛の強さをテーマにしたアグレッシヴなR&Bチューン。愛があれば、その力を信じて夢のある未来に向かって行けると歌い上げる。聴く者の心にドーンと響いてくる、エネルギッシュな太めの声が魅力。
02alone again
大失恋した女の子の心の内を歌ったスローなR&Bナンバー。断ち切れない恋人ヘの思いが、ストリングスを効果的にちりばめたアコースティックなサウンドの中に込められていく。オーセンティックなメロディで、彼女も非常に歌いやすかったとのことだ。
03あなたがいる限り〜A WORLD TO BELIEVE IN〜 (with Celine Dion)
セリーヌ・ディオンとの豪華コラボによるau「LISMO」CMソング。ゆったりとした壮大なイメージで、愛することの素晴らしさ、生きることの素晴らしさを歌い上げる。世界と日本の歌姫が披露する深みのあるハモリが絶品!
04Urban Mermaid
ユニリーバ・ジャパン「LUX Super Rich Shine」CMソング起用となった9thシングル。自分らしくいることの大切さをストレートに綴ったポップ・チューンだ。押尾コータローによるアコースティック・ギターが、エモーショナルな雰囲気を盛り上げている。
05HEARTBEAT
キレのあるシャープなビートが胸に響くR&Bチューン。熱く燃えながらも終わってしまった恋を忘れられず、再び愛を加熱させていくというドラマティックな心の移り変わりを歌う。透明感のある高音ヴォーカルが美しい。
06Colorful
フジテレビ系『めざましどようび』2007年10〜12月度タイアップ曲。自由なイメージで毎日を生き生きと過ごすさまを、軽やかな雰囲気の中、伸びやかに歌い上げる。朝陽と風を感じさせる爽やかなポップ・チューンだ。
07Unite As One
好きな人と未来を切り拓くことを“月”や“光”などの歌詞をちりばめて歌ったスロー・バラード。作曲は原一博で、広がり感のあるメロディはさすが! DS用ソフト『TIME HOLLOW -奪われた過去を求めて-』エンディング・テーマ。
08Mahaloha (with Micro)
元Def TechのMicroが参加したサマー・ラヴ・チューン。退屈な日々が終わり、愛のある刺激的な毎日がやって来たトキメキ感を歌い上げる。タイトルは“Mahalo=感謝”と“Aloha=愛”を合わせたハワイ語の造語。
09A Long Walk
“人生はメリーゴーラウンド”“恋は螺旋階段”と、人生観&恋愛観を歌い上げたミディアム・ナンバー。伊藤いわく「新しい自分、クールな自分が出せた」そうで、大人っぽい仕上がりだ。セルフ・コーラスが美しい。
10Moon Rabbit
想い人が現れるのを待っている心境を、人恋しくて寂しがる月のウサギになぞらえて歌ったラヴ・ソング。エッジの効いたギターがテンポ良くリズムを刻み、ジャジィな雰囲気を盛り上げる。日本語詞より英詞が多いのもほどよいリズム感を作っている。
11I'm Here
映画『アンフェア the movie』主題歌起用の7thシングル。映画のヒロインを彷彿とさせる強い女性像をテーマにしたパワフル・チューンだ。辛い状況を表現したような骨太サウンドと切なさいっぱいのヴォーカルが、胸に響く。
12Wish
2ndアルバム・タイトル曲。アコースティックなピアノ・サウンドに乗せた、優しさあふれるスロー・バラード。“あなたを見守れる強さをください”と、愛の包容力を伸びやかなヴォーカルで歌う。静かなエンディングが印象的。
13Tokyo Days
リズミカルなサウンドとキュートな歌声が交錯したポップ・チューン。自分が選んだ場所(=東京)で夢を信じて強く生きて行こうと歌い上げる。東京で歌手として生きる決意をした伊藤自身の気持ちが表現されている。
14MY HEART WILL GO ON
セリーヌ・ディオンの代表曲である映画『タイタニック』主題歌をカヴァー。原曲のイメージを損なうことなく、伸びやかかつパワフルなヴォーカルでその世界観を表現。海のような深い愛、深い悲しみが伝わってくる。