ミニ・レビュー
シングル「つないで手」「ただいま」「受け入れて」を含む4枚目のアルバム。“人生の新たな扉を開いてほしい”という思いが伝わる「key」など、さらに奥深さを増したリリックがグッと胸に迫る。秦基博、高野寛、横山剣(クレイジーケンバンド)など作家陣も豪華。
ガイドコメント
一青窈の通算4枚目となるオリジナル・フル・アルバム。シングル曲「つないで手」や「ただいま」をはじめ、彼女の独創的で繊細なヴォーカルが胸を打つ仕上がりとなっている。
収録曲
[Disc 1]
01Key
武部聡志作曲の、シンプルで深遠なピアノが響きわたるミディアム・バラード。星空の下を想起させながら歌われるのは、愛する両親への想い。短いながらも“パジャマ姿でお話しよう”“魔法をかけて”といった言葉に込められた想いは、とてつもなく切なく、深い。
02空中ブランコ
03宙ぶらりん
マシコタツロウによる甘酸っぱいメロディがきらめくミッド。虚しさが募る“宙ぶらりん”な気持ちが君によって一変するんだという男の恋心を、一青らしい独創性のある表現で描く。“今すぐ主役に君となりたがってる”のフレーズに、ときめきが満ちている。
04つないで手
05幻月
06シャンデリア
07moonlight
08ひとりでに
09doorway
10ドミノ
11受け入れて
12茶番劇
13栞
人生という名の本へのしおりの仕方から、男性の僕と女性の君のそれぞれの視点での幸せの感じ方を描く。一青の文学的描写は見事で、春の季節感と淡い心持ちの両者がスッと溶け込むように伝わってくる。大らかな歌唱にもささやかな幸せが込められているようだ。
14「ただいま」 (inside ver.)
[Disc 2]〈DVD〉
01もらい泣き
02大家 (ダージャー)
03金魚すくい
04江戸ポルカ
05ハナミズキ
06影踏み
07かざぐるま
08指切り
09つないで手 (PV)
10「ただいま」 (PV)
11受け入れて (PV)
録音
[2] (1)2003.4 (2)2003.2 (3)2004.4 (4)(5)2004.10 (6)