ミニ・レビュー
ダイナミックで煽情的なモンテーロのピアノに触発されてか、カピュソンがいつになく大胆である。ラフマニノフは甘やかな感傷の世界からは遠いが、振幅が大きくて実に情熱的。プロコフィエフもスケール感に富み、正攻法で内包するエネルギーをあますところなく放射する。★
ガイドコメント
アルゲリッチ主宰のルガーノ・フェスティヴァルで出会った、フランスのチェリスト、カピュソンとベネズエラのチェリスト、モンテーロによる初のデュオ・アルバム。ぶつかり、また親密に語らい合った新鮮な演奏だ。
収録曲
ラフマニノフ:
01チェロ・ソナタ ト短調op.19
02ヴォカリーズop.34-14
03パガニーニの主題による狂詩曲op.43〜第18変奏
プロコフィエフ:
04チェロ・ソナタ ハ長調op.119
演奏
ゴーティエ・カピュソン(VC) ガブリエラ・モンテーロ(P)