ミニ・レビュー
2年ごとのライヴの記録。モーツァルトでのピアノは、強い自己主張がないぶん、音色の美しさが際立つ。ウォーロックは、ニュアンス豊かな弦楽合奏の妙が魅力的(特に第4、5曲)。安永がソリストを務めたハルトマンでは、彼の端正な独奏をはじめ、オーケストラの響も濃密だ。
ガイドコメント
安永徹夫妻を迎えたモーツァルトのピアノ協奏曲は、本作が2枚目。安永がコンサート・マスターとしてオーケストラをリードした、指揮者なしでのコンサートの模様で、ぴたりと息の合った清々しいアンサンブルが味わえる。
収録曲
01葬送協奏曲 (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための) (ハルトマン)
02キャプリオル組曲 (ウォーロック)
03ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482 (モーツァルト)
演奏
安永徹(VN) オーケストラ・アンサンブル金沢 (3)市野あゆみ(P)
録音
(1)2003.6 (2)2005.7 (3)2007.7