ミニ・レビュー
現役歯科大生の覆面バンドの2枚目のフル。TBS系ドラマ『Rookies』の主題歌「キセキ」をはじめ、3枚のシングル曲など琴線に触れるメロディと歌詞、ハイ・トーンのヴォーカルが心にしみる全12曲。PV収録のDVD付き学生向けめちゃ得商品と期間限定盤、通常盤の3種で発売。
ガイドコメント
TBS系ドラマ『ROOKIES』の主題歌「キセキ」をはじめ、ヒット・シングルを多数収録した2ndアルバム。フジテレビ系『めざましどようび』のオープニング曲「地球号」も楽しめ、心が晴れやかになるナンバーが満載だ。
収録曲
01SUN SHINE!!!
リズミカルなサウンドと性急なラップに背中を押され、思わず太陽の下へ駆け出したくなるようなポップ・ナンバー。終始、疾走感に満ちた曲調だが、高音と低音のコントラストを生かしたラップ・パートによって、一本調子に陥らず上手くアクセントをつけている。
02またね。
友達以上恋人未満の関係だった女性との思い出を、甘酸っぱく歌い上げたラヴ・ソング。カラフルなブラス・セクションと小気味良いカッティング・ギターの音色が、“彼女からの結婚報告”というセツナすぎるオチを、清々しくポジティヴな印象へと変えている。
03キセキ
TBSドラマ『ROOKIES』の主題歌に起用された心温まるミディアム・ナンバー。タイトルは、1組のカップルが歩んできた“軌跡”と、2人が出会えた“奇跡”のダブル・ミーニングから付けられたもの。ウエディング・ソングとしても最適な一曲だ。
04君想い
最愛の女性に対する感謝の気持ちをストレートに綴ったミディアム・ナンバー。今まで言えずにいたことをすべて吐き出したかのような、素直な心情吐露に自然と胸が熱くなる。どこか弱さを感じさせる“僕”を優しく包み込む女性コーラスが印象的だ。
05人
若き日の“金八先生”とのコラボレーション・ジャケットが話題となった4thシングル。別れた人を思い出しながら自分らしく生きようと叫ぶ、ミディアム・テンポのセルフ応援歌。ラップ調メロディと美しいサビが耳に残る。
06サヨナラから始めよう
元カノに対する未練たっぷりの日々を経て、ようやく前に進む決心をした男性の心情を綴ったミディアム・バラード。雨の日の別れのシーンに始まり、感謝の一言を告げるエンディングまで、感情の機微がヴィヴィッドに伝わる歌詞に引き込まれる。
07地球号
仕事の疲れや悩みごとを、パッと明るく吹き飛ばしてくれそうなアッパー・チューン。ノリの良いサウンドやコミカルかつハイテンションなラップを配しながらも、決してバカ騒ぎにならず、しっかりと地に足の付いた楽曲に仕上げている。
08旅立ち
夢を求めて旅立つ彼女へ向けた応援歌。威勢のいいコーラスとメロディアスなストリングス・アレンジが、精一杯のエールを贈りたい気持ちと切なく淋しい気持ちが絡み合う複雑な心境を表わしているようだ。
09no more war
タイトルどおり、反戦を掲げたミディアム・ナンバー。GReeeeNの視線の先にあるのは、戦地で命を落とす子供たち。抑えたトーンで、一言一言を丁寧にライミングしていくラップからは、悲惨な現状を打破したいという彼らの気概が伝わってくる。
10BE FREE
映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』主題歌などトリプル・タイアップとなった5thシングル。刹那的な世界や悲しみが訪れても、前向きに人生を歩めるはずと歌うミディアム・ナンバーだ。美しいピアノにハードなギターが絡み合い、心に届く。
11ボヨン科ボヨヨン歌〜愉快な大人達〜 (feat.2BACKKA&ユナイトバス)
2BACKKAとユナイトバスをフィーチャリング・ゲストに迎え、ハイテンポのマイクリレーを披露するパーティ・チューン。匿名性の強いGReeeeNの各メンバーが、しっかりと名乗ってラップしているので、声と名前を紐付けるためにも重宝しそうな一曲だ。
12涙空
初の両A面となった5thシングルで、涙腺を刺激しまくる切ないメロディアス・バラード。涙の素晴らしさを問い、新たな人生への第一歩を後押ししてくれる圧巻の卒業式ナンバーだ。真摯なラップ・ハーモニーが絶品!