ミニ・レビュー
カトリックの聖歌のひとつ「スターバト・マーテル」を、カール・ジェンキンスはところどころにエスニックな手法を用いながら、英国音楽の伝統に則ったメロディで荘厳な空気を醸し出している。西欧と中近東など異文化が溶け合った重層的な音楽世界だ。
収録曲
ジェンキンス:
01カントゥス・ラクリモーズス (悲しむべき魔法)
02インカンターツィオン (魔術)
03ヴィディット・イェーズム・イン・トルメンティス (彼女はイエスが拷問にかけられているのを見た)
04ラーメント (悲しみなさい)
05サンクタ・マーテル (聖なる母)
06ナウ・マイ・ライフ・イズ・オンリー・ウィーピング (たださめざめと泣くばかり)
07アンド・ザ・マザー・ディド・ウィープ (そして御母はすすり泣く)
08ヴィアゴ・ヴィアギーヌム (乙女のなかの乙女)
09アー・ユー・ロスト・アウト・イン・ダークネス (暗闇で迷いましたか?)
10アヴェ・ヴェルム
11ファク、ウトゥ・ポルテム・クリスティ・モルテム (私にキリストの死を負わせ)
12パラディーズィ・グローリア (天国の栄光を)
演奏
アディエマス カール・ジェンキンス指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団 EMOアンサンブル ユルギータ・アダモンテ(MS) ベリンダ・サイクス(VO,メイ) 他