ミニ・レビュー
若くなければ弾けないピアノ。サティの音楽からも屈折した諧謔性は聴こえてこない。技巧やあざとい表現に走ることなく、簡素な和音をていねいに紡いでいくことで生まれる清涼感。そこが魅力だ。フランス近代の名高い作品をしなやかな感性で描いた佳演。
ガイドコメント
外山の第2弾はフランス近代に挑戦したアルバム。繊細で陰影に富んだ表情が、フランス近代の作品にふさわしいが、決してヤワではない。そこが外山のいいところだ。一段と表現力を増した一枚。
収録曲
01プレリュード、フーガと変奏曲〜プレリュード (フランク)
02ジムノペディ第1番 (サティ)
03夜想曲第2番ロ長調 (フォーレ)
04夜想曲第5番変ロ長調 (フォーレ)
05月の光 (ドビュッシー)
06映像第2集〜葉ずえを渡る鐘の音/そして月は
07亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
08亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
09ジムノペディ第3番 (サティ)