ミニ・レビュー
フツウにクラシックの作品を聴いているぶんにはあまり出くわすことはないが、どうしてどうして、一皮剥けばヴァイオリンは、人間の生々しい感情を赤裸々に表わすことにも長けている。スラヴ風・オリエント風の編曲による川井の演奏、そこを突いて濃厚である。
ガイドコメント
“スラヴの弦、オリエンタルなリズム”をコンセプトとしたアルバム。川井本人のオリジナル曲とクラシックの名曲とを収録している。ジャズ・ピアニストの大御所、ハンク・ジョーンズとの共演も見逃せない。
収録曲
01新世界 (交響曲第9番「新世界」より) (ドヴォルザーク/川井郁子編)
02アルバ (夜明け) (川井郁子)
03「源氏物語」〜夕顔 (川井郁子)
04キャラバン (川井郁子)
05サマータイム (ガーシュウィン)
06ホワイト・レジェンド (白鳥の湖より) (チャイコフスキー/川井郁子編)
07イノセント・ローズ (「亡き王女のためのパヴァーヌ」より) (ラヴェル/川井郁子編)
08タンゴ・ファッション (川井郁子)
09ラ・クンパルシータ (ロドリゲス)
10序奏とロンド・カプリチオーソ (サン=サーンス)
11チャルダッシュ (モンティ)
12モーニング・トゥー・ザ・フューチャー (川井郁子)
13風が運ぶララバイ (川井郁子)
演奏
川井郁子(VN) レオシュ・スワロフスキー指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 (5)(13)ハンク・ジョーンズ(P)