ミニ・レビュー
モーツァルトは13繋がりのイントロ。ブーレーズには三度目の録音のベルク、60年間にわたり仔細な書き込みが重ねられてきたスコアが主役だ。異才テツラフ&内田が丁々発止と跳ねる中から、作曲家と演奏家たちが一体化して普遍的な人間像が浮かび上がる。★
ガイドコメント
ベルクは、内田とブーレーズとの2度目のレコーディングで、ヴァイオリンにテツラフが参加しているのも聴きもの。「グラン・パルティータ」は、ブーレーズ初のモーツァルト録音となっている。
収録曲
モーツァルト:
01セレナード第10番変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」
ベルク:
02ピアノ、ヴァイオリンと13の管楽器のための室内協奏曲
演奏
内田光子(P) ピエール・ブーレーズ指揮 アンサンブル・アンテルコンタンポラン (2)クリスティアン・テツラフ(VN)