ミニ・レビュー
何とまあ素直で伸びやかな演奏だこと。才能・教育・環境などに恵まれた(と思われる)若いチェリストの姿がここにある。少しの背伸びや気負いもなく、純粋・誠実に目の前の音楽と向き合い、初々しい美しさを備えた演奏を聴かせる。このままスクスクと!
ガイドコメント
協奏曲アルバムでデビューを飾った、遠藤真理の2枚目。2003年の日本音楽コンクールで優勝後、ザルツブルクで研鑽(けんさん)を積み、一段の深みとスケールを増している。美しく磨きあげたチェロの小品集だ。
収録曲
01サリー・ガーデン (無伴奏版チェロ版/アイルランド民謡)
02無伴奏チェロ・ソナタ第1番 (J.S.バッハ)
03森の静けさ (ドヴォルザーク)
04夢のあとに (フォーレ)
05白鳥 (サン=サーンス)
06ノクターン第2番 (ショパン)
07アダージョとアレグロ (シューマン)
08ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
09アメイジング・グレイス (無伴奏チェロ版/スピリチュアル)