ガイドコメント
レミオロメンの約2年半ぶりとなる通算4枚目のアルバム。北京オリンピックの応援ソングなどを収録した強力な内容で、豊かな表現力と熱いパッションが伝わる、彼ららしい仕上がりだ。
収録曲
[Disc 1]
01翼
不安や迷いを振り払い、勇気を持って生きていこうと歌うアップ・テンポのナンバー。明るく爽快なギターと小気味良いリズム隊、そしてキラキラと輝くキーボードの音が、楽曲の持つポジティヴな世界観を見事に表現している。
02オーケストラ
愛する彼女への想いが楽曲全体に満ちあふれたストレートなラヴ・ソング。出会ったときの胸の高鳴り、ふたりで過ごす幸せな時間などを綴った歌詞から、主人公のピュアな心情がひしひしと伝わってくる。
03ランデブータンデム
自転車を漕いでいる道すがら、偶然出会った女性に一目ぼれ。そんなひと夏の情景を歌ったラヴ・ソング。歌詞に登場する“田舎道”“山肌”といった言葉から、どこか牧歌的な風景を思い浮かべてしまう。
04リズム
2007年JRAイメージ・ソング。あふれるくらい響きわたるストリングスのメロディと高鳴る胸の鼓動をフレッシュに歌い上げる藤巻の声に、新しい未来が拓かれていく爽やかなポップス。人と人が繋がって生まれる良質のパワーを感じさせる。
05透明
僕と君は所詮他人同士で、すべてのことは分からない。そんな達観した想いが頭をかすめながらも、やっぱり彼女と生きていきたいと願うラヴ・ソング。クールなAメロとエネルギッシュなサビ、抑揚の効いた藤巻亮太のヴォーカルが素晴らしい。
06蛍
映画『眉山-びざん-』主題歌となったミディアム・バラード。低く刻むビートと優美なストリングスのアレンジが扇情的なラヴ・ソングで、しなやかな流線美のような旋律が、ヴォーカル藤巻の真っ直ぐ響く声を引き立てている。
07青春の光
青春時代に思い描いた夢を忘れていないかと問いかけるアップ・テンポなナンバー。なまった体をたたき起こすかのような、ノイジーかつスリリングなギター・サウンドが印象的。目標を見失ってしまった社会人へ向けた応援歌だ。
08RUN
疾走感にあふれたリズム・ギター、ビートの要を握ったドラムス、機動性や勢いの良さなど3ピース・バンドの特性を活かしきったロック・ナンバー。藤巻のナイーヴなシャウトが耳から離れない、激しくもせつないアッパー・チューンとなっている。
09星取り
今はもう別れてしまった大切な人との夏の思い出を綴ったミディアム・バラード。忘れたくても忘れられず、自然と涙がこぼれてしまう。そんな主人公の切ない心情を見事に歌い上げた藤巻亮太のヴォーカルが白眉。
10もっと遠くへ
フジテレビ系『北京オリンピック中継』テーマ・ソングに起用されたナンバー。アスリートの心情とリンクするような歌詞も多いが、もっと広い意味で万人に向けた応援歌といえそう。壮大かつドラマティックなストリングス・アレンジが秀逸。
11Merry go round
メリーゴーランドのように流されていく人生を嘆きながらも、愛する人のためなら生きていけると歌うラヴ・ソング。3拍子のリズムが心地よいミディアム・バラードで、ベースの前田啓介が作曲を手がけている。
12茜空
9thシングルはJRA企業CMタイアップ曲。夜が明けてゆっくりと空が茜色に染め上がっていくさまに、未来への希望や情熱を歌ってみせたミディアム・ナンバーだ。バラードの王道といえるメロディ・ラインとストリングスには、スケールの大きさを感じる。
13Wonderful&Beautiful
新たな冬の代表曲となりそうな本作は、淡々としたリズムをグイグイと引き上げていく藤巻のヴォーカルがせつないラヴ・ソング。凍える風景にぼんやりとした未来を見出し、ふたりを照らす幸せの光へと誘うやさしいナンバー。
14幸せのカタチ
スタイリッシュなホーン・アレンジとやわらかなリズムに胸躍る、とっておきのラヴ・ソング。大事な人への思いのすべてを不器用に歌う藤巻に、愛らしさすら覚えてしまう。FM802春のキャンペーンACCESSキャンペーン・ソング。
15花火
鎌倉の海岸で花火を楽しむ、一組のカップルの情景を綴ったポップ・ナンバー。無邪気に“今”を楽しむ彼氏と冷静に先を見据えている彼女。歌詞に垣間見られる、ふたりの恋愛観のすれ違いがおもしろい。
[Disc 2]〈DVD〉
01翼 (ミュージック・ビデオ)
01翼 (ミュージック・ビデオ・メイキング)