ミニ・レビュー
伝承歌とクラシカルな作品によって編まれた、実に落ち着いた内容の一枚。ノーブルな歌声の素晴らしさはもちろんだが、ピアノ伴奏の10、11、12曲目など、選曲にも唸らせられる。おなじみの「きよしこの夜」は2台ギターによる原典版で、ギターと声とのバランスが敬虔な気分を誘ってくれる。
ガイドコメント
ウィーンを中心に世界で活躍するキルヒシュラーガーのクリスマス・ソング集。伝承歌のクリスマス・キャロルをはじめ、コルネリウスやフンパーディンク、バッハなどのクリスマス曲を集めている。
収録曲
01荒野の果てに
02まぶねの中で
03ヒューロンのキャロル
04御使いうたいて
05イエス・キリストのバラード (生けるものすべて)
06天なる神には (ウィルス)
07木枯らしの風 (ホルスト)
08さやかに星はきらめき (アダム)
09いずこの家にもめでたきおとずれ (賛美歌)
10クリスマスの歌op.8〜クリスマス・ツリー/羊飼いたち/聖なる三銃士/シメオン/子供の友なるキリスト/みどり児キリスト (コルネリウス)
11クリスマスの子守歌 (フンパーディンク)
12クリスマス (フンパーディンク)
13きよしこの夜 (グルーバー)
14クリスマス・オラトリオBWV248〜備えよシオン、優しい心で (J.S.バッハ)
演奏
アンゲリカ・キルヒシュラーガー(MS) (1)〜(9)アルフレッド・エシュヴェ指揮 ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団 (10)〜(12)ヘルムート・ドイチュ(P) (14)アンドレーア・マルコン指揮 ヴェニス・バロック・オーケストラ