ミニ・レビュー
往年の楽曲に新たな息吹が吹き込まれた、阿久悠カヴァー企画。若年層に、バラエティに富む歌詞で時代を築いた専業作詞家がいたことを伝達する手段としても、本作品は意義深い。「ピンポンパン体操」のハモリは特筆モノ。「居酒屋」のデュエットでは本家・五木ひろしが参加。
ガイドコメント
モーニング娘。による、作詞家の故・阿久悠のトリビュート・カヴァー・アルバム。五木ひろしの監修のもと、岩崎宏美「ロマンス」、ピンク・レディ「渚のシンドバッド」、山本リンダ「どうにもとまらない」などを収録している。
収録曲
01渚のシンドバッド
02どうにもとまらない
阿久悠&都倉俊一コンビが放った、1972年発表の山本リンダのヒット曲のカヴァー。“ああ、蝶になる、ああ、花になる”という熱情的な恋の夜の歌で、山本リンダの迫力には及ばないが、あどけなさと大人の狭間という微妙な年頃の心境を絶妙に表現している。
03居酒屋
04ペッパー警部 (ALBUM Ver.)
05白い蝶のサンバ
森山加代子の1970年の大ヒットとなった阿久悠作品のカヴァー。“あなたに抱かれてわたしは蝶になる”というフレーズが印象的なカラフルな歌謡ポップスで、ギターをアクセントにしているが原曲を壊さないほぼ忠実なアレンジとなっている。
06青春時代
1976年リリースの森田公一とトップギャランによる阿久悠作品のカヴァー。若い世代の微妙な機微を巧みに描写した曲で、イントロのピアノやギターをアクセントにして古臭くならないアレンジが施されている。原曲とは異なる甘酸っぱいコーラスが聴きどころ。
07林檎殺人事件
08ロマンス (ALBUM Ver.)
09街の灯り
10恋のダイヤル6700
11ピンポンパン体操
12わたしの青い鳥
13ジョニィへの伝言
14UFO