ミニ・レビュー
「さまざまな感情の素敵なカクテル」とネトレプコ自らが称する、トップ・アーティストならではの至芸が凝らされた愉悦の極。独、仏、西、ノルウェー、チェコからイディッシュまで多彩な言葉、感情、音楽が次々と繰り出される中から、彼女の人生が浮き上がってくる。
ガイドコメント
世界中のオペラ・ハウスから引っ張りだこのソプラノ、ネトレプコのソロ・アルバム。前作のロシアン・アルバムから一転、本作ではヨーロッパから南北アメリカまでをカヴァー。彼女の幅広さが実感できる一枚だ。
収録曲
01喜歌劇「チャールダーシュ侯爵夫人」〜ハイア、山々のふところが (カールマン)
02喜歌劇「オペラ舞踏会」〜別室に行きましょう (ホイベルガー)
03喜歌劇「ジュディッタ」〜熱き口づけを (レハール)
04歌劇「ルイーズ」〜その日から (シャルパンティエ)
05歌劇「ホフマン物語」〜「美しい夜、おお、恋の夜よ」 (舟歌) (オッフェンバック)
06ツェツィーリエop.27-2 (R.シュトラウス)
07劇音楽「ペール・ギュント」〜ソルヴェイグの歌 (グリーグ)
08歌劇「フォルトウニオ」〜私がまだ子供だった頃 (メサジェ)
09「ジプシーの歌」〜わが母の教え給いし歌op.55-4 (ドヴォルザーク)
10子守歌op.41-1 (R.シュトラウス)
11高みから吹く風がop.43-2 (リムスキー=コルサコフ)
12薔薇に魅せられた夜うぐいすはop.2-2 (東洋のロマンス) (リムスキー=コルサコフ)
13おやすみ、私の小鳥さん (ユダヤ民謡)
14「レクイエム」〜ピエ・イエズ (ロイド・ウェッバー)
15恋する乙女 (アーン)
16ばらと柳 (グァスタビーノ)
17サルスエラ「ラ・テンプラニーカ」〜毒グモは、ても悪い虫 (サパテアード) (ヒメネス)
18口づけ (アルディーティ)
演奏
アンナ・ネトレプコ(S) エマニュエル・ヴィヨーム指揮 プラハ・フィルハーモニア (1)(5)(13)(14)プラハ・フィルハーモニー合唱団 (2)ピョートル・ベッツァーラ(T) (5)エリーナ・ガランチャ(MS) (14)アンドリュー・スウェイト(BOY-S)