ミニ・レビュー
5枚目となるオリジナル・アルバム。先行シングル「SNOW FLAKE」を除けばバラードも少なく、生バンド・サウンドを軸とした純粋ロックといった趣。疾走感ある「ANTHEM」や重厚なレゲエ風「アンタレス」には、著しいアレンジ力の向上を体感させ、生き方へ思いを馳せる「バタフライ」では歌詞の深みを感じさせる。
ガイドコメント
5人組ロック・バンド、FLOWの5thアルバム。これまでの鋭利な躍動感に加え、骨太でアグレッシヴな演奏を実現。揺れ動く恋心を歌ったウィンター・ソング「SNOW FLAKE〜記憶の固執〜」ほかを収録。
収録曲
[Disc 1]
01WORLD END
TBS系アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』オープニング主題歌となる15thシングル。現状への不安や苛立ちを打ち砕き、突き進んでいこうとするポジティヴなアッパー・チューンで、ストリングスが爽快感をいっそう際立たせている。
02HEAVENLY STARS
疾走感あふれる直球ド真ん中のパンク・ロック・ナンバー。リズミカルなギターとベースが奏でるハイテンションなサウンドに、リスナーのヴォルテージも最高潮。拳を突き上げ、大声で叫んで……と、ライヴでの興奮する様子が目に浮かぶようだ。
03PULSE
「SNOW FLAKE」と両A面で発表された17thシングル。ギターとツイン・ヴォーカルが疾走するロック・ナンバーで、可能性を信じて挑戦し続ける彼らが発する衝動=“PULSE”が弾け飛ぶ様子を、いきおいのあるサウンドへとリンクさせて表現している。
04SNOW FLAKE〜記憶の固執〜 (ALBUM VERSION)
「PULSE」と両A面で発表された17thシングル。イントロのストリングスと冬を想起させるはかなげなメロディが印象的なミディアム・バラードで、“ゆらりゆらりゆらめいて”と歌うサビでの二人のヴォーカルが切ない。
05ANTHEM
青春時代に抱えていた悩みや不安を歌った、センチメンタルなミディアム・チューン。当時のやりきれない思いや悲しみ、いらだちさえも未来への大事な一歩だったと確信させてくれる、前向きで爽やかなサウンドが魅力だ。
06BRAND-NEW DAY
新たな出会いや旅立ちを信じて、これからの毎日を自分で切り開いていこうと歌う青春ロック。声に出して歌いたくなるような明るくポジティヴなメッセージを綴った、彼らの真骨頂といえる応援ソングだ。
07赤いサイレン
スピード感のある小気味良いリズムが刻まれるギター・ロック。ツイン・ヴォーカルがアジテーターとなって、オーディエンスを興奮の渦へと巻き込んでいく。拳を振り上げてシャウトしたくなること間違いなしのナンバーだ。
08アンタレス
ゆったりとしたエスニックなイントロに耳を引く、レゲエ・フレーヴァーが特色のナンバー。どことなく哀愁感が漂うホーン・セクションをフィーチャーした、彼らの新たな一面に触れられる一曲。
09MUSIC
“オーネヴァネヴァネヴァ……”という一度聴いたら忘れられないコーラスと跳ねるようなベースにテンションが上がる一曲。これが俺らの今の“MUSIC”だ! と言わんばかりの、高揚感あふれるアグレッシヴなロック・チューンだ。
10WORD OF THE VOICE
アニメ『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』オープニング主題歌となった15thシングル。日常生活や恋、友情に迷う10代の思いを綴ったメロディアスなミディアム・ロック・チューン。間奏のギター・ソロが文句なくカッコいい。
11バタフライ
誰もが明るい未来に向かって進んで行けると歌う、FLOWらしい壮大なミディアム・ナンバー。イントロとアウトロに聴こえる鳥の声が、これから羽ばたいていくすべての人の背中を押しているよう。サビのツイン・ヴォーカルのユニゾンが心地良い。
12学園天国
フィンガー5の同名曲のカヴァー。遊び心にあふれたFLOW流のカラフルなパーティ・チューンで、スカ風の小気味良いホーン・セクションが絶妙なスパイスとなっている。彼ら自身も楽しげなアッパーなアレンジに、こちらも盛り上がること必至だ。
[Disc 2]〈DVD〉〈MUSIC VIDEO〉
01WORD OF THE VOICE
02WORLD END
03SNOW FLAKE〜記憶の固執〜
04MAKING OF“WORD OF THE VOICE”
05MAKING OF“WORLD END”
06MAKING OF“SNOW FLAKE〜記憶の固執〜”
07RECORDING DIARY