ミニ・レビュー
1950年代前半のモノラル録音、マスターの経年劣化、種々の不利な条件を払拭してしまうクラウスのモーツァルトが4枚のCDに集大成されている。最新のデジタル機器を通して、VOXが記録した演奏が戦後復興期のウィーンの空気ごと再現されるさまは圧巻。
ガイドコメント
モーツァルト弾きとして高い評価を獲得し、また日本では特別に人気のあるクラウス。本作はその全盛期を知ることができる貴重な録音で、チャーミングで美しいクラウスのピアノが堪能できる。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
02ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537「戴冠式」
[Disc 2]
01ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466
02ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459
[Disc 3]
01ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331 (300i)
02ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332 (300k)
03メヌエット ニ長調K.355 (576b)
04ロンド ニ長調K.485
[Disc 4]
01ピアノ・ソナタ第9 (8)番イ短調K.310 (300d)
02アダージョ ロ短調K.540
03ピアノ・ソナタ第18 (17)番ニ長調K.576
ハイドン:
04ピアノ・ソナタ ニ長調Hob.11-37
演奏
リリー・クラウス(P) [1] (1)(2) [2] (2)ルドルフ・モラルト指揮 ウィーン交響楽団 [2] (1)エンリケ・ホルダ指揮 ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団
録音
[1] [4] 50.〜51. [2] [3] 50.