[Disc 1]〈JAPAN BEST〉
01UNIVERSE (feat.Crystal Kay&VERBAL (m-flo))
“B”(BoA)“C”(Crystal Kay)“V”(VERBAL)で未来系サウンドを創世すると強烈に宣言するクラブ・チューン。なじみの仲ならではの息の合ったヴォーカル・リレーを披露する。クールなトラック制作はブラッドシャイ&アヴァント。
02DO THE MOTION
恋の初期衝動をメランコリックなメロディで描いたミディアム・ポップ。中盤での英詞のセリフや哀愁色のホーン&ギターなどに歌謡曲風のムードが漂うが、スクラッチを導入するなどしてポップ感をキープするYANAGIMANのアレンジが光る。
03永遠
コーラスに“エイ”という掛け声を取り入れた、US作風のミディアムR&B。曲調は明澄だが、詞は永遠を誓った恋人との別れを受け入れられない女心を綴った切ないもの。ファルセットを巧みに駆使した情感ある歌唱が、やるせなさを絶妙に演出している。
04七色の明日〜brand new beat〜
キラキラとした煌めく音色が特徴のミディアム・ポップ。切ない日々も大切な人を想うことで七色の明日へ飛び出せるというポジティヴな心情を、微笑ましいキュートなヴォーカルで綴っている。今井大介らによる弾けるようなアレンジが出色。
05Winter Love
鍵盤とストリングスを軸とした哀切なアレンジを背景に、冬の切ない恋心を美メロで綴るミディアム・バラード。再びめぐり逢いたいという微かな希望と心にたぎる熱い想いを伝える振り絞るようなヴォーカルに、BoAの表現力の成長がみてとれる。
06メリクリ (BEST&USA Version)
島健によるピアノ・アレンジが深遠さを生む15thシングルのBEST&USA収録版。“ずっとそばにいて”と告げるウィンター・バラードで、端麗と静寂を従えたヴァースからクライマックスへと昇りつめる展開は、聖なる夜にふさわしくドラマティックだ。
07Sweet Impact
あなたの愛に触れて生まれ変わったという気持ちを綴ったミディアム・ポップ。ハード・ヒットなシンセ音や打ち込みとキラキラとした音を多用したブラコン風色彩をアクセントにしながら、ポジティヴなヴォーカルが軽快に進むBoAらしいナンバーだ。
08抱きしめる
スリリングな幕開けからハードなオーケストラヒットを境に情熱的なクライマックスへと展開する、ファンキーなアッパー・チューン。帰る場所はあなたの胸という告白ソングで、ラップ風ヴァースと初々しい台詞を組み込み音楽的振幅を広げた18thシングル。
09LOVE LETTER
“大好きな人と幸せになりたい”という心の叫びを綴ったラヴ・メッセージ・ソング。ファルセットを駆使した抑揚あるヴォーカルによるコーラス部を最大限に活かした、きらびやかでハートフルなストリングスを軸としたアレンジが秀逸なミッド・バラードだ。
10Sparkling
h-wonderによるエレクトロ・ハウス調アレンジが特色のダンサブルなアッパー・チューン。夢を現実にして輝くため感じるままに弾けようというポジティヴなメッセージを、BoAが伸びやかかつ高らかに歌いあげている。
11KEY OF HEART
弦一徹によるストリングス・アレンジが清爽な透明感を生むミディアム・ポップ。信念と勇気が互いの心の扉を開く鍵になるというポジティヴなメッセージ・ソングで、迷いのないヴォーカルにBoAの充実ぶりがみてとれる。
12make a secret
情感をたたえたヴォーカルで秘匿の恋の機微を綴るセクシーなミディアムR&B。艶やかなファルセットやフェイクに、大人の女性に成長したBoAを感じ取ることができる。スクラッチやシンセによるYANAGIMANのアレンジが、スリリングな恋を好演出。
13Everlasting
タイトルからもうかがえる壮大でドラマティックなミディアム・バラード。“ずっとずっと忘れない”というフレーズが胸を突く別れの歌で、弦一徹による哀惜漂うストリングス・アレンジが、映画のエンディングのような涙腺を緩ませる心の高ぶりを呼ぶ。
14LOSE YOUR MIND (feat.Yutaka Furukawa from DOPING PANDA)
DOPING PANDAのYutaka Furukawaを迎えたダンス・チューン。高揚のツボを押さえたギターに感化され、エッジーなフェイクを巧みに組み込んだ歌唱を披露。ワンステップ高みへと昇った貫禄さえ感じさせる、“君に夢中!”宣言ソング。
15Believe in LOVE (Acoustic Version) (feat.BoA)
大沢伸一、田中知之、m-floのTakuによるユニット、ravexの2ndシングルのアコースティック・ヴァージョン。ブラジリアン・ギタリストの笹子重治のギター・アレンジが映えるボッサ風バラードに乗せ、BoAが愛、運命、夢を探して歩き続けると歌う。
16VALENTI (BEST&USA Version)
康珍化による“タイトなジーンズにねじ込む”というコーラス詞が印象的な、BoAの代表作といえる7thシングルのBEST&USAヴァージョン。h-wonderのクラブ調ラテン・アレンジによって、リズミカルで情熱的なサウンドに昇華している。
[Disc 2]〈USA DEBUT ALBUM[BoA]〉
01I Did It For Love (featuring Sean Garrett)
過ちに許しを請う男と裏切られた傷心の女のやりとりをショーン・ギャレットとの掛け合いで送る、ハウス・フレイヴァのアッパー・チューン。ヴォーカル・エフェクトを効果的に用いた、クールでクラブ・ユースな作風だ。
02Energetic
機械的な冷淡さを持ったショーン・ギャレットのエフェクト・ヴォーカルとクールなBoAのメイン・ヴォーカルの掛け合いが、静かな官能を呼ぶ。ファットなビートによって熱を帯びていくセクシーなダンス・フロア・チューンだ。
03Did Ya
ブラッドシャイ&アヴァント制作によるロック・フレイヴァなアップ。レトロ・ポップなループと歯切れのいいギター・カッティングに促され、“もっと早くちゃんと私を愛するべきだったのよ”と強烈に三行半を突きつけるBoAのヴォーカルが爽快。
04Look Who's Talking
バングラ風ビート音から幕を開ける、変態的なビートが特徴のミッド。“ヘイ、ヘイ、ヘイ!”というチルアウトなコーラスからドープな雰囲気へと落とし込む中毒性の高いトラックは、ヘンリック・ジョンバックによるもの。“これが私よ”と言い切る自己誇示ソングだ。
05Eat You Up
ヘンリック・ジョンバック制作によるBoAの全米デビュー・アルバムのリード曲。“あなたの愛を食べてしまいたい”と誘惑する内容で、エレクトロ・フレイヴァなボトムを敷いたUS風のトレンドを取り込んだミディアムR&Bとなっている。
06Obsessed
ブライアン・ケネディによるエイメリーあたりを意識したようなUS作風のキャッチーなアップ。“エイ”という男のかけ声とエフェクト・ヴォーカルを交えながら、“私はあなたの虜”と告げる。ロック風のアクセントが鋭角な印象を与えているのも特徴。
07Touched
へヴィなビートに、オルゴールを切り貼りしたようなメルヘンチックな音とピコピコとした電子音のアクセントを効かせたアップ。制作はブラッドシャイ&アヴァントで、サウンド、ヴォーカルともに攻撃的に迫りながら“触れて欲しい”といざなう。
08Scream
エイドリアン・ニューマン制作によるアッパー・チューン。ハロウィンを題材にした、私とあなたの二人きりという恐怖からは逃れられないのよと告げる“マンイーター”系ソングで、ヴォーカルにも女性上位的な積極性と魔性が宿っている風だ。
09Girls On Top
韓国でリリースされた楽曲の英詞ヴァージョン。90年代ブラコン風のシンセ・アレンジを強調させたミディアムR&Bで、バックがチープなゆえにヴォーカルの力強さが際立った作りとなっている。“私のやり方で頂点に立ってみせる”と歌うガールズ賛歌だ。
10Dress Off
男の欲望を見透かして“私を裸にしたいんでしょ?”と強烈な先制パンチを食らわすアッパー・チューン。幾層にも重なるヴォーカルとビヨンセを想起させる抑揚の激しいコーラス・パートが、いっそうセンシュアルな楽曲へと昇華させている。
11Hypnotic Dancefloor
ファルセット使いのセンチメンタルなコーラスが白眉の、ダンサブルなミッド。詞は“フロアで熱く踊るの”というホットな内容だが、プロデューサーのヘンリック・ジョンバックがヘヴィなボトムを敷いて、あくまでもクールな表情に仕立てているところが肝。