ミニ・レビュー
ジャンルを越えて活動していた沢井忠夫を中心とした邦楽奏者たちと、日本ジャズ界の名プレイヤーたちによる異色のバッハ名曲集。どんな楽器やアレンジをも呑み込んでしまうバッハの懐深さと、録音時から約40年を経た今日でも面白く聴ける着想の妙に感嘆することしきり。
ガイドコメント
積極的に他ジャンルの演奏家とコラボレーションをしていた沢井忠夫、和江夫妻と山本邦山が、ジャズ・プレーヤーと組み画期的なバッハ演奏として大きな話題を呼んだ録音だ。2枚のLPを集大成した1枚。
収録曲
J.S.バッハ:
01G線上のアリア (管弦楽組曲第3番ニ長調)
02ポロネーズ (管弦楽組曲第2番ロ短調)
036声のリチェルカーレ (音楽の捧げもの)
04目覚めよと呼ぶ声あり (カンタータ第140番)
05シシリアーナ (フルートとハープシコードのためのソナタ第2番変ホ長調)
06メヌエット ト長調 (ラヴァーズ・コンチェルト)
07ハープシコード協奏曲〜ラルゴ (恋するガリア)
08前奏曲第1番 (平均律クラヴィーア曲集第1巻)
09メヌエット ト長調
10ブーレ (イギリス組曲第2番)
116つの小さな前奏曲〜第2番
12トッカータとフーガ ニ短調
13インヴェンション第1番
14小フーガ ト短調 (誓いのフーガ)
15ガヴォット1 (イギリス組曲第3番)
16小前奏曲第6番
17インヴェンション第13番
18主よ、人の望みの喜びを (カンタータ第147番)
19ブーレ- (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番)
20前奏曲とフーガ第16番 (平均律クラヴィーア曲集第1巻)
21前奏曲第12番 (平均律クラヴィーア曲集第2巻)
22ソナタ第1番
23フーガ第1番 (平均律クラヴィーア曲集第1巻)
演奏
沢井忠夫、沢井和江(琴) 山本邦山(尺八) 中牟礼貞則(G) 滝本達郎(B) 猪俣猛(DS)