ガイドコメント
羞恥心のメンバーとしても知られる俳優、つるの剛士のソロ・デビュー・アルバム。プリンセス・プリンセス「M」や山崎まさよし「one more time、one more chance」など、名曲の数々を歌い上げたカヴァー・アルバムとなっている。
収録曲
[Disc 1]
01M
89年発表のプリンセスプリンセスの名曲をカヴァー。女性の失恋が描かれているが、男性ならではの力強さとハスキーなヴォーカルが、辛く切ない気持ちをいっそう引き立てている。一味も二味も変化した、聴き応えのある一曲。
02プライマル
オリジナル・ラヴが96年に発表した同名曲をカヴァー。洗練されたストリングスが大人の雰囲気を漂わせ、艶のある甘い仕上がりになっている。“きみを愛しているよ”と語る詞につるののまっすぐで素直な歌声がうまくマッチした一曲。
03最後の雨
中西保志の名曲のカヴァーで、男性の失恋ソング。頑固で手荒い言葉の節々に、自分の元へ帰ってきてほしいという彼女への切なる想いがうまく滲み出ている。コーラスもつるのが担当し、アレンジたっぷりのミディアム・バラードとなっている。
04愛し君へ
森山直太朗の同名曲をカヴァー。しなやかでしっとりとした原曲にたくましさがプラスされ、より男性的な仕上がりになっている。バックのピアノの伴奏がヴォーカルに潤いを与えた、味わい深い一曲だ。
05歩いて帰ろう
斉藤和義の名曲のカヴァーで、フジテレビ系『ジョーデキ!! 芸能人こだわり王講座 イケタク』テーマ・ソング。元気いっぱいのヴォーカルとカラフルなサウンドが、ウキウキとした気分にさせてくれる。つるのの弾くギターも聴き応えばっちりのポップ・チューン。
06君に会うまでは
1977年に発表された浜田省吾の同名曲をカヴァー。夜の町を歩きながら彼女と出会えた幸せを想うロマンティックな冬のラヴ・バラード。落ち着いたストリングスとピアノをバックに、つるのが愛する人へ恋焦がれる様子をしっとりと歌い上げている。
07One more time、One more chance
山崎まさよしの名曲のカヴァーで、彼女との思い出や残像を追いかけるほろ苦い失恋ソング。つるのの持ち味であるつたなくも素直で力強いヴォーカルをうまく活かして、切実な詞世界を描写している。
08WINDING ROAD (中村あゆみ+TAKE+つるの剛士)
コブクロと絢香のコラボ作品を、つるの剛士、TAKE(Skoop On Somebody)、中村あゆみの3人でカヴァー。スカの要素が加わったポップなアレンジに仕上がっている。遊び心にあふれるかっこいいスキャットが拍車をかけた、切れ味のいいナンバー。
09何もかもが君だった (つるの剛士 version)
自身のユニット、羞恥心の3rdシングル「弱虫サンタ」のカップリング曲をつるの単独でカヴァー。学生時代に初めての恋人と過ごした思い出ひとつひとつを追想している。ノスタルジックな雰囲気いっぱいに歌い上げた、大人っぽいミディアム・バラード。
10オリビアを聴きながら
杏里の名曲のカヴァーで、女性目線で恋の終幕をセンチメンタルに歌う失恋ソング。歌詞の内容と男性ヴォーカルの差異はあるが、太くハスキーな歌声から別れの辛さがよりひしひしと伝わってくる。胸が張り裂けそうな一曲だ。
11永遠
KANの同名曲をカヴァー。自分の妻へ愛しそうに語りかけるラヴ・ソングで、夫であり父親でもあるつるのの歌声が詞と寄り添い、この上なく優しい仕上がりとなっている。包みこむような甘い雰囲気を感じながら、じっくり聴きたい曲。
12ペガサス幻想 (ファンタジー)-PEGASUS FANTASY-
MAKE-UPのテレビ朝日系アニメ『聖闘士星矢』の初代主題歌をカヴァー。つるののハスキーなパワフル・ヴォイスを生かしたアッパー・ロックで、切れのいいエレキがいっそう曲全体にスピード感を与えている。ドラムはLUNA SEAの真矢が担当。
[Disc 2]〈DVD〉
01M (Music Video)
02M (Music Video-another story)
03永遠 (Music Video)