ガイドコメント
声優や歌手として活躍する水樹奈々の7thアルバム。シングル・チャートで2位にランクインした「Trickster」「深愛」などを収録。さらなるステップ・アップを遂げた彼女の魅力が詰まった一枚だ。
収録曲
01MARIA&JOKER
派手なホーン・セクションがゴージャスに演出するジャズ・ナンバー。メリハリのあるアグレッシヴなサウンドにのせて愛の駆け引きを歌ったもので、声色を見事に使い分ける艶のあるヴォーカルは聴き応え抜群。
02悦楽カメリア
琴と尺八の音色が印象的なミクスチャー風ロック・ナンバー。愛と快楽を求める妖しげな詞を、凛々しさと艶を兼ね備えた歌唱で披露している。疾走感あふれるサウンドが内容の激しさをより引き立てている。TBS系『笑撃!ワンフレーズ』エンディング・テーマ。
03PERFECT SMILE
キラキラとした清々しいポップ・チューン。明日を信じることや輝かしい未来が広がっていることについての応援歌で、不安や悩みがあってもきっと背中を押してくれると歌っている。ピアノの軽快なタッチが気持ちを軽くしてくれる一曲だ。
04Trickster
コナミ『Dance Dance Revolution X』にも収録された疾走感あふれるロック・チューン。隠していた本音を解き放ち、真っすぐ前を向いていく決意を歌い、力強いアグレッシヴなサウンドがその想いの強さを感じさせる。
05Mr.Bunny!
リズミカルなポップ・サウンドとは裏腹に、失ってから分かる大切さや愛しさを嘆いた昔の恋を憂う曲。“なんとか踏み出してみるよ”と前を向く一方で、“君以上の誰かなんていないさ”という変わらぬ愛を男目線で綴っている。
06沈黙の果実
凛としたストリングスとハープが緊張感をもたらすドラマティックなアッパー・チューン。伸びやかで力強い圧倒的なヴォーカルが披露される、“歌声は何度でも 蘇る”のとおり生命力に満ちた一曲だ。
07Brand New Tops
さわやかでポップなサウンドがウキウキした気分にさせるアッパー・チューン。仲間たちへの感謝や未来へ飛び出す熱い想いを歌ったポップ・ロックで、伸びやかで明快な水樹のヴォーカルが清涼感をプラスしている。勇気が欲しい人への応援歌としてもピッタリだ。
08少年
サックスの音色が哀愁漂う、都会的でスマートなミッド・ナンバー。現実に諦めてしまった退屈な大人ではなく、鮮やかな未来を夢見た少年の心を忘れずに華やかに咲き誇ろうと歌う。グリッターなキーボードがアクセントになっている。
09Gimmick Game
恋に激しく燃える心を情熱的に歌ったユーロビート・ナンバー。狂おしいほどまっしぐらな想いをハイスピードで緊張感のあるサウンドがさらに刺激する。“ブレーキはもうBroken…”のとおり勢いある一曲だ。TBS系『カード学園』オープニング・テーマ。
10Dancing in the velvet moon
17thシングル「STARCAMP EP」に収録された、自身も出演のアニメ『ロザリオとバンパイア』エンディング・テーマ。ストリングスとチェンバロが効果的に使用された緊張感のあるゴシックなナンバーで、凛々しさと妖しさを使い分けた歌唱が見事。
11ray of change
アコギのアルペジオが切ない、涼しげなミッド・ナンバー。“偽りの言葉で 彩るこの世界”と憂いながらも、君は変われると励ましてくれる前向きな内容だ。水樹の芯があるしなやかな歌唱がしっかりと背中を押してくれる。
12深愛
2009年発表の19thシングルで、アニメ『WHITE ALBUM』のために書き下ろされた別れのバラード。上松美香によるアルパが優雅な印象を持たせるドラマティックな一曲で、たおやかながらも凛としたヴォーカルが映える。
13蒼き光の果て-ULTIMATE MODE-
TVアニメ『AYAKASHI』キャラクター、夜明エイムのイメージ・ソングのアルバム・ヴァージョン。真っすぐ前を見据えた詞とエネルギッシュで清々しいサウンドがマッチした一曲。聴いているだけで勇気がもらえそうだ。
14Astrogation
ストリングスが心地よい緊張をもたらす、リズミカルでアッパーなエレクトロ・チューン。“世界を全部あげよう”などの最上級の愛情表現で綴られたラヴ・ソングで、ワクワク感のある突き抜けるような水樹のヴォーカルが清々しい。
15夢の続き
ゆったりとした温かいサウンドに水樹の優雅な歌唱が響きわたる感動的なバラード。これまでを振り返りながら、“ありがとう 伝えたい”と大切な人への感謝を綴っている。サウンド、ヴォーカル、詞がそれぞれ相まった、涙を誘う一曲になっている。