ミニ・レビュー
民謡楽団を母体にベルギーで始動したチェンバー・ロック・グループの4作品が、最新リマスター&紙ジャケ&SMH-CDにて一挙再発。フルート、ギター、フィドル、ピアノという編成で、まずはクラシカルかつ静謐なムードの『伝書鳩飼育家』(79年)でデビューを飾った彼らは、翌80年、大所帯の9人組でセカンド『新品同様』をリリース。一気にアヴァンギャルド傾向を強めた同作では、ダークな色彩も深まっている。ところが、サード『アンバラード』(83年)で大衆音楽への接近を試み、女性シンガーを起用して1920~1930年代のジャズ、スウィング、ラグタイムなどの翻案カヴァーを実践。とはいえ、その創作意欲は枯れたワケではなく、11人編成で録られた88年作『不吉な話は止めるべし』にて、再びシリアスで荘重な路線を取り戻す。前衛と古典の挾間にあるこれぞ“第3の音楽”。
ガイドコメント
ベルギー出身のチェンバー・ロック・グループの1stアルバム。アコースティック楽器を使用し、ロック・サウンドにエリック・サティの精神を昇華させたとでもいうべき作品。彼らのディスコグラフィーの原点をなすレア盤。
収録曲
01神経衰弱の王子様
02メリー・クリスマス、ネモ船長!
03フランクリンは熱い紅茶を飲む
04SEVEZ-VOUS PLANTER DU CHANVRE?
05VALSE CIRQUE 1
06PROUT DE MAMMOUTH
07政府広報
08VALSE CIRQUE 2
09'T KOFSCHIP
10TROIS TROIS DEUX