ミニ・レビュー
加藤の、円熟期に差し掛かってきているのが実感できる演奏だ。同じ年に生まれた二つのヴァイオリン・ソナタは難物で、演奏効果が上がらないのに内容は充実して強い緊張がある。ピアノの江口も素晴らしく、二人のアンサンブルからは、その切迫した緊張感が伝わってくる。★
ガイドコメント
加藤知子が今もっとも演奏したい曲ということで選んだシューマンの作品集。経験と年齢の積み重ねによって作品の良さが分かるようになってきたという加藤の、まさに円熟期の演奏が記録されている。
収録曲
シューマン:
01ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番op.105
02ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番op.121
033つのロマンスop.94