ミニ・レビュー
「シェエラザード」の壮麗な音響美と妖艶な叙情性を追及したような演奏だ。旋律の歌いまわしはたっぷりとしなやかで優美さも十分だが、緩急のメリハリや強弱のダイナミックさはやや控えめだ。こういうタッチで描かれた演奏は今までにない印象で面白い。
ガイドコメント
「新世界交響曲」に続く、西本智実とブダペスト・フィルのコンビによる第2弾。「シェエラザード」ではオーケストラから精妙で豊かな色彩を紡ぎ出し、ブダペスト・フィルの十八番でもあるリストの2曲も迫力満点だ。
収録曲
リムスキー=コルサコフ:
01交響組曲「シェエラザード」op.35
リスト:
02交響詩「レ・プレリュード」
03村の居酒屋での踊り (メフィスト・ワルツ第1番)
演奏
西本智実指揮 ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団