ミニ・レビュー
70年代イタリアン・ロックを代表するグループの初期4作が、SHM-CDにて紙ジャケ再発。ライナーは2004年再発時の再録で、すべてオリジナル・ジャケットが再現され、三面見開きの71年作『ファースト・アルバム』には、付属品の壁掛けフックも封入されている。サウンド面においては、ダークな側面と叙情的な側面の対比が取り沙汰されてきた彼らだが、ジミ・ヘンドリックスからの影響が顕著でハードな仕上がりのデビュー作、映画のサントラのため散漫な印象もある『ミラノ・カリブロ9』(72年)、地中海音楽の土着要素が加味されたサード『パレポリ』(73年)、そして、ジャズ色が強まりワールドワイドな視座も窺える第4作『〜人生の風景』(74年)と、全作を通じてフルートやストリングスが大活躍し、サイケでアヴァンギャルド、呪術的でシアトリカルなムードが漂っている。
ガイドコメント
ナポリ出身のプログレッシヴ・ロック・バンド、オザンナの1stアルバム。原始的な興奮を呼び覚ますような土臭いメロディに荒々しいギター・サウンドが絶妙にマッチ、情熱的なサウンドに仕上がっている。71年発表作。
収録曲
01INTRODUZIONE
02L'UOMO
03MIRROR TRAIN
04NON SEI VISSUTO MAI
05VADO VERSO UNA META
06IN UN VECCHIO CIECO
07新たな希望につつまれ
08EVERYBODY'S GONNA SEE YOU DIE
09LADY POWER