ミニ・レビュー
奔放なザビーネを周囲が優しく支える構図だった活動初期から、なんと27年を経て“老練”なアンサンブルで訴えかけるまでに成熟したトリオ・デ・クラローネ。今だからこその表現がちりばめられたブルッフとシューマン、心地よいまでの沈鬱さが魅力だ。
ガイドコメント
マイヤー兄妹を中心にしたトリオによる、シューマンを中心にしたドイツ・ロマン派集。このトリオによるドイツ・ロマン派は意外になく、ファンにはありがたい一枚。黒光りのする渋い音色が魅力的だ。
収録曲
ブルッフ:
018つの小品op.83〜第2曲/第5曲/第4曲
シューマン:
023つのロマンスop.94〜クラリネットとピアノ
03おとぎ話op.132
045つのカノン風小品op.56 (J.ミハエルス編)
05幻想小曲集op.73〜クラリネットとピアノ
068つの小品op.83〜第1曲/第6曲/第7曲
演奏
トリオ・ディ・クラローネ(ザビーネ・マイヤー(CL) ヴォルフガング・マイヤー,ライナー・ヴィーレ(CL,バセットホルン)) カッレ・ランダウ(P)