ミニ・レビュー
ヴァレーズ得意のフランス音楽。サン=サーンスでソロを弾く吉本奈津子はアデレード響のコンマスを務める若手ヴァイオリニスト。端正な演奏を披露する。デュパルクの「星たちへ」は美しい夜の音楽。グノーの交響曲第2番では格調の高い演奏が聴ける。
ガイドコメント
ヴァレーズとOEKが岩城宏之音楽賞受賞の吉本奈津子を迎えてのサン=サーンスを収めたアルバム。カップリングのデュパルク「星たちへ」やグノーもフランス的な美しい曲だ。どちらも貴重な演奏だけに、フランス音楽ファンには見逃せない一枚だ。
収録曲
01ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調op.61 (サン=サーンス)
02夜想詩曲「星たちへ」 (デュパルク)
03交響曲第2番変ホ長調 (グノー)
演奏
ジャン=ピエール・ヴァレーズ指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢 (1)吉本奈津子(VN)