ガイドコメント
2009年6月30日発表の、8年ぶりのオリジナル・アルバム。映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』主題歌の「東京にもあったんだ」などのシングルや、TOSHIBA「REGZA」CM曲「最愛」など、充実ぶりがうかがえる内容だ。
収録曲
01群青〜ultramarine〜
柔らかなホーンから幕を開ける力強いフォーキーなナンバー。何があってもただ愛したい、愛されたいというまっすぐな想いを、味わい深く歌い上げている。テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』エンディング・テーマ。
02化身
フジテレビ系ドラマ『魔女裁判』主題歌となった24thシングル。ホーン・セクションが効いたホットでゴージャスなロック・サウンドにのせて、大人の男の色香をふりまく情熱的な歌唱を披露している。歌詞も“男の人生”をテーマにしたアダルトな内容だ。
03明日の☆SHOW
清々しくゆったりとしたサウンドが安心感のある温かいミッド。“倒れたって何度でも立ち上がれ”と励ましてくれる、今を生きる人たちへ向けた応援歌だ。タイトルや歌詞に『あしたのジョー』へのオマージュが見られる一曲。キリン「FIRE」CMソング。
04ながれ星
女性目線で綴られた素朴でシンプルなフォーク・ナンバー。“初めての恋じゃあるまいし”といった歌詞にあるように、ある程度人生経験を積んだ大人だからこそ共感できる内容で、文学的な言葉選びは秀逸。芽生えかけた恋心を見事に表現した一曲だ。
05幸福論
福山流“幸福論”を綴った軽快なナンバー。適度に力が抜けたラフな伴奏は聴いているだけで笑顔になれるよう。“君が大好きで とても大事さ”と歌うストレートなラヴ・ソングで、恋人との些細な日常を大切にしたいという想いがひしひしと伝わってくる。
0618〜eighteen〜
福山自身の15歳、18歳のころを思い返して綴ったミッド・ナンバー。“外国船 汽笛響く”という長崎出身の彼ならではの描写を交えながら、当時の記憶に想いを馳せる自伝的内容。思春期を過ごした故郷を大切にする気持ちが表われた一曲だ。
07最愛
柴咲コウとのユニット、KOH+名義で発表した同名曲のセルフ・カヴァー。ピアノ伴奏のみのシンプルなアレンジに、福山の味わい深い歌唱が映える仕上がり。別れた恋人を想い続ける歌詞が涙腺を刺激するバラードだ。東芝液晶テレビ「REGZA」CMソング。
08想-new love new world-
デジタルとアナログの融合を目指したアレンジがユニークなさわやかなミッド・チューン。“近未来の官能”をテーマに、福山独特の感性が炸裂した歌詞が面白い。東芝液晶テレビ「REGZA」・東芝ハイビジョンレコーダー「VARDIA」CMソング。
09phantom
ダークで物憂げなミッド・ナンバー。ジャジィなピアノやファルセットを多用した福山のヴォーカルが、楽曲全体の哀愁感を増している。絶望感と悲壮感に満ちたストーリー性のある歌詞が悲しくもあり味わい深くもある。
10survivor
さわやかでほろ苦いサウンドのシンプルなミッド・ロック。“忙しさで日々をうめて”など、都会で切羽詰った人生を送る主人公の胸の内をさらした歌詞に、共感できる男性も多いはず。憂いのあるギターやヴォーカルも世界観にマッチしている。
11今夜、君を抱いて
ギターの弾き語りで綴られるストレートなラヴ・ソング。嘘や憎しみに満ちた世界から、目の前にある小さな幸せを守りたいと歌う甘いフォーク・ナンバーだ。哀愁漂うアコギの伴奏のなか、グロッケンがよいアクセントになりドリーミーな印象を持たせている。
12旅人
清々しいサウンドが何かの始まりを予感させる躍動感のあるミッド・ロック。“知らない自分に逢いたくて”と一度しかない人生の旅立ちへの好奇心を綴った、前向きで希望あふれる内容だ。映画『キラー・ヴァージンロード』主題歌。
13東京にもあったんだ
映画『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』主題歌の22thシングル。殺伐とした東京がふと見せる綺麗な景色に心揺さぶられ、“東京にもあったんだ”“君に見せたいな”とつぶやく素直な気持ちを吐露した内容。素朴なアレンジが沁みる一曲だ。
14道標
温かく芯の強さが感じられるミッド・バラード。“あなたの笑顔 それは道標”など、福山自身の祖母をイメージして書かれたという歌詞からは、感謝や深い愛、尊敬の念が感じられ胸に沁みる。日本テレビ系『NEWS ZERO』エンディング・テーマ。
1599 (instrumental)
[Disc 2]〈DVD〉〈福山☆冬の大感謝祭 其の九〉
01Calling
02ひとりきり歩いてく帰り道で
03RED×BLUE