ガイドコメント
2009年6月10日リリースの3rdアルバム。映画『ROOKIES-卒業-』主題歌の「遥か」、フジテレビ系“月9”ドラマ『ヴォイス-命なき者の声-』主題歌の「刹那」をはじめ、CMで話題の「扉」「歩み」など、話題の楽曲が満載の充実作。
収録曲
01光
今こそ前に踏み出せば果てしない遠くへ行けると、人生の生き方を歌う。面白いのは、応援歌としては異色のダンサブルなテクノ風サウンドとのマッチング。ヴォーカル・エフェクトを採用するなど、コンテンポラリーな潮流にも対応している。
02口笛
悩んでもなるようにしかならないと前向きな気楽さを歌うポップ・ロック。ネガティヴな状況をあえてズッチャ・ズッチャという明るいリズムで演ずるミスチル作風だが、“チャンチャンペイッ”で終わる茶目っ気は彼らならでは。損保ジャパン企業広告CMソング。
03遥か
映画『ROOKIES -卒業-』主題歌となった11thシングル。春めいた季節感の鍵盤とストリングスが溶ける、はかなげな旋律が秀逸。“さようなら”からの展開と、新たな道へ進む決意を歌う終盤の“僕らは歩き続ける”のフレーズが、涙腺を緩ませる。
04歩み
奥ゆかしいストリングスから導かれるミディアム・チューン。大切な今こそ歩みを続けようと語りかける懸命な歌唱とポジティヴな旋律が、勇気をみなぎらせてくれる。ユーキャン2009年度キャンペーン・ソングとなった9thシングル。
05いつまでも
写真が何万枚も増えるようにいつまでも幸せな一日を重ねていこうと願う、ハートウォームなラヴ・ソング。4人の誠実な歌唱とシンプルな鍵盤や赤ん坊の笑い声が、時間の経過とともに満ちていく多幸感をもたらしてくれる。
06旅人
ファンキーなジャム・セッション調の軽快なリズムが駆け抜けるにぎやかなアップ。勇気を奮い立たせるようなクラップにうながされ、人生という旅を続ける旅人として明日へ歩いていこうと励ましてくれる。僕らは悩み続けると歌うも、屈託のない歌唱が痛快。
07ハレルヤ!!!!
トロピカルな香りをちりばめたアッパー・レゲエ。どこまでも楽観的なノリノリのクラップと開放的なサウンドが、本能のまま明日へ進めと騒ぎ立てる。享楽感を存分に盛り込んだ、究極のパーティ・チューンだ。ケンタッキー「ケンタ祭 2009」CMソング。
08STORY
ノスタルジックなアコギを配した、ちょっぴり切ないミディアム・ポップ。夢を抱いてたどり着いた憧れの街で、一人思い悩む心境を歌う。淡々としたリズムが過ぎる日々を、異なった声色が孤独と不安を絶妙に描写している。
09刹那
フジテレビ系ドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』主題歌となった10thシングル。活力あるギター・サウンドをバックに、誰もが理想の自分を追い求めながら生きると語る青春賛歌だ。山下真司がヒーローになって戦うPVも話題となった。
10冬のある日の唄
ずっと特別な二人でいようの言葉が響く、ホワイト・クリスマス・ソング。鐘、サンタクロース、粉雪とシチュエーションは最高だが、濃密な世界観でなく清潔感のあるムードで描いたのが彼らならでは。4人それぞれの声色を強調したヴォーカル・ワークも光る。
11扉
彼ら得意の人生応援歌。次の自分に出会うため新しい扉を開けとハッパをかけるが、同じ目線で語りかける兄貴的な爽やかさが共感を呼ぶ。添うように奏でられる鍵盤も励ましてくれるように清々しい。ヤマザキ「ランチパック」CMソングとなった8thシングル。
12空への手紙
雅やかな旋律に乗せて綴られる、遠い世界へ旅立った人へのラヴレター。アナタがいない日常に空虚になりながらも、雨や虹と表情を変える空にアナタへの思いを馳せる心情描写が秀逸。“僕も頑張れてるよ”のラストははかなげだが、愛おしさが詰まっている。
13父母唄
タイトルどおり、父と母への愛を綴った感謝状代わりのミッド。少年時代の愛情あふれる思い出を振り返りながら、4人それぞれが噛みしめて歌う“ありがとう”は、ほのぼのとした雰囲気だけでなく、優しい安心感をも呼び寄せる。