ミニ・レビュー
1950年代に相次いで来日したフランス人ピアニストが残した録音。技術的な衰えはあるものの、75歳のコルトーが描く華麗なファンタジーに魅了される。レヴィの端正なクープラン、ジョワの機知に富んだドビュッシーなど、一時代を画した名手の演奏に舌鼓を打つ。
ガイドコメント
1950年台初頭に来日した3人のフランス人ピアニストの、日本録音の復刻盤。1950年のレヴィ、1952年のジョワとコルトーという、いずれも伝説の名演奏家たちだ。彼らの至芸の一端に触れることができる貴重な録音。
収録曲
01百合ひらく (クープラン)
02葦 (クープラン)
03ワルツ集 (レヴィ)
04マズルカ嬰ハ短調 (ショパン)
05マズルカ変イ長調 (ショパン)
06「幻想小曲集」〜第1番 夕暮れに (シューマン)
07「幻想小曲集」〜第7番 夢のもつれ (シューマン)
08即興幻想曲変イ長調 (シューベルト)
09喜びの島 (ドビュッシー)
10前奏曲集第1集〜第12番 吟遊詩人 (ドビュッシー)
11スカラムシュ (2台のピアノのための) (ミヨー)
12ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 (ショパン)
13即興曲嬰ヘ長調 (ショパン)
14スケルツォ第2番変ロ短調 (ショパン)
演奏
(1)〜(8)ラザール・レヴィ,(9)〜(11)ジュヌヴィエーヴ・ジョワ,(12)〜(14)アルフレッド・コルトー,(11)安川加寿子(P)