ミニ・レビュー
デビューから33年。バンドとしてのエントロピーが極限まで増大した時期もとうに通過して、6人で演奏する意義に回帰したのでは、と思わせる3年ぶりのアルバム。諧謔味はあっても、自虐的になりすぎない、彼らとしてはライトな仕上がり。慶一作品「本当におしまいの話」「パラダイスあたりの信号で」に漂う諦念が映えてもいる。
ガイドコメント
常に刺激的な作品を発表し続けるベテラン・バンド、ムーンライダーズの前作から3年ぶりとなるアルバム。東京らしいバンドと言われ続けてきた彼らが、真正面から“東京”をテーマに作り上げた意欲作だ。
収録曲
01タブラ・ラサ〜when rock was young〜
02SO RE ZO RE
03I hate you and I love you
04笑門来福?
05Rainbow Zombie Blues
06Small Box
07ケンタウルスの海
08むすんでひらいて手を打とう
09夕暮れのUFO、明け方のJET、真昼のバタフライ
10本当におしまいの話
11パラダイスあたりの信号で
12旅のYokan
136つの来し方行く末