ミニ・レビュー
続々押し寄せるコリアン・インベーション。東方神起、SS501と並ぶ韓国のトップ・グループの日本でのファースト・アルバム。ヒップホップ寄りのダンス・ミュージックで、シングル曲「ガラガラ GO!!」「MY HEAVEN」も収録。初回限定盤にはPV+メイキング収録のDVD付き。
ガイドコメント
韓国で人気の5人組男性グループBIGBANGのメジャー第1弾アルバム。同年6月と7月に相次いて発表されたシングル「MY HEAVEN」「ガラガラ GO!!」を含む、キャッチーかつダンサブルな楽曲が満載の一枚だ。
収録曲
01Intro
日本デビュー盤のイントロ。扇動的なシンセ・サウンドに乗せて、まずは手始めにメンバーを紹介。“盛り上がっていこう!”と叫んだ後は、韓国から大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、沖縄、東京と日本各地へ挨拶がてらにコールする、約1分のスキットだ。
02ガラガラ GO!!
BIG RONらが詞を手掛けたジミー・ソンフェルド制作のメジャー2ndシングル。オートチューンを駆使した明快なシンセ・サウンドは、US調コンテンポラリーR&Bにも引けを取らない。“ガラガラガラGO”のフックが中毒になるパーティ・チューンだ。
03Bringing You Love
ブラック・アイド・ピーズ「ブン・ブン・パウ」風のエフェクト・ヴォイスをアクセントにしたエレクトロなアップ。もう一度昔に戻りたい気持ちを、日・英・韓のマルチリンガルで綴る。冒頭で“調子はどう?日本!”と気にかけるサービスが愛らしい。
04MY HEAVEN
DAISHI DANCE作曲の流麗な旋律が特色の日本メジャー・デビュー・シングル。ストリングスで装飾する美メロ・ハウスだが、しゃがれ声ラップやキレのあるフロウを活かしたヒップホップ・ダンスに近い。いつでも君を想ってると告げるラヴ・ソングだ。
05Stay
ステファン・シュミットのピアノ・アレンジが光る、美メロ・ミッド・バラード。かけがえのない彼女を失った、男の後悔を歌う。オートチューン、ナヨ声、切ない旋律と、女心をくすぐるウケ要素が満載の、ジミー“JT”ソンフェルド制作曲だ。
06Top Of The World
冒頭のラップから妖しげな夜の世界へと誘う、一夜の最高のアヴァンチュールについての歌。ヒップホップ・ビートの上にシンセを軸としたサウンドを乗せた、クールなパーティ・チューンとなっている。制作はジミー“JT”ソンフェルドが担当。
07Follow Me
スターゲイト産ニーヨ風のキャッチーなクラブ・アップ。“オオ、オ、アオ”や“フォロ・ミー〜”のフックがクセになるナンバーで、甘いコーラスと鋭いラップのブリッジとのギャップが美味。すべて捧げるからついてきてと伝えるラヴ・ソングだ。
08Baby Baby (Japanese Version)
失った後で今でも君が必要だと悔やむ男の心情を歌う。ただ、楽曲には惨めさは少しもなく、哀愁漂うメロディを持ったダンサブルなクラブ調アップに仕上がっている。スピード感ある“Baby Baby Baby〜”の中毒性のあるフックが魅力的だ。
09Emotion
エフェクト・ヴォーカルとシンセ・サウンドを重用した、スリリングなフューチャリスティック・ディスコ・チューン。互いに求め合う感情の探り合いをクール&セクシーに演出した、ジミー“JT”ソンフェルドの手練が冴えるナンバーだ。
10Love Club
G-DRAGONが所属するYG FAMILYのメンバーが詞曲を手掛けた、全編英詞のクラブ・バンガー。“エイ! エイ!”の掛け声や甘くとろけるようなファルセットにやんちゃなラップと、US調R&Bに十分に比肩する質の高さが見事だ。
11Always (Japanese Version)
YG FAMILYが手掛けた曲の日本版。詞はSE7EN作品で知られるRina Moon。君を心のままに愛してみようと語りかけるラヴ・ソングで、包容力のあるフックと優しく説くようなラップが魅力。過不足ないシンセが先導するダンサブルなR&Bだ。