ミニ・レビュー
第13回クライバーン・コンクール優勝! なんて、とっくにご承知だろうが、ともあれこれは、そのライヴ録音(の一部)。右顧左眄せず、真っすぐに自分が信じた音楽をやる。それが辻井のいいところ。しかもすでに音楽的蓄えが豊富。今後の大成が楽しみである。
ガイドコメント
2009年のヴァン・クライバーン国際コンクールで日本人初の優勝を遂げた盲目のピアニスト、辻井伸行の感動のコンクール・ライヴ盤。ベートーヴェン「ハンマークラヴィア」を中心とした、辻井の確かなテクニックと豊かな音楽性が実感できる一枚。
収録曲
01練習曲op.10〜第1番 ハ長調/第2番 イ短調/第3番 ホ長調「別れの曲」/第4番 嬰ハ短調/第5番 変ト長調「黒鍵」/第6番 変ホ短調 (ショパン)
02ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィア」 (ベートーヴェン)
03パガニーニ練習曲第3番「ラ・カンパネラ」 (リスト)
04即興曲とフーガ (ジョン・マスト)