ミニ・レビュー
我が国の楽壇に名を残す往年の名手が残した録音である。若き日の才気ほとばしる巌本眞理、伝説の蝶々さん三浦環など、趣のある演奏は音の古さを越えた価値を持つ。注目は小澤征爾の師として知られる斎藤秀雄の指揮。堅固なワルツに生来の生真面目さが窺える。
ガイドコメント
前身も含めるともっとも古いレコード会社の日本コロムビアが保管するSP原盤をCD化するシリーズ。第1弾は“日本人アーティスト”編で、諏訪根自子や三浦環といった一世を風靡した伝説の日本人の演奏が楽しめる貴重なアルバムだ。
収録曲
[Disc 1]
01ワルツ第14番ホ短調遺作 (ショパン)
02「四季」op.37〜トロイカ (チャイコフスキー)
03「抒情小曲集」第3集op.43〜春に寄す (グリーグ)
04パガニーニによる大練習曲Sz.141〜ラ・カンパネッラ (リスト)
05劇音楽「アテネの廃墟」op.113〜トルコ行進曲 (ベートーヴェン)
06ピアノ・ソナタ イ長調K.331〜トルコ行進曲 (モーツァルト)
07無言歌op.19-3〜狩りの歌 (メンデルスゾーン)
08舞踏への勧誘op.65 (ウェーバー)
09スペインのセレナードop.20-2 (グラズノフ/クライスラー編)
10組曲第3番op.34〜常動曲 (リース)
11スペイン舞曲集op.22-1〜アンダルシアのロマンス (サラサーテ)
12ヴァルス・カプリス第3番変ト長調op.59 (フォーレ)
13「子供のグラフ」〜人形のボレロ (宅孝二)
14「日本組曲」〜子守歌 (尾高尚忠)
15ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35〜カンツォネッタ (チャイコフスキー)
16組曲「エスパーニャ」op.165〜タンゴ (アルベニス)
17タイスの瞑想曲 (マスネ)
18無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番BWV1004〜シャコンヌ (J.S.バッハ)
[Disc 2]
01ワルツ「芸術家の生涯」op.316 (J.シュトラウス2世)
02喜歌劇「詩人と農夫」序曲 (スッペ)
03弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421〜第3楽章:メヌエット (モーツァルト)
04サンタ・ルチア (ロンゴ)
05麦打ちの歌 (サデロ)
06ヴォルガの舟歌 (ロシア民謡)
07歌劇「蝶々夫人」〜ある晴れた日に (プッチーニ)
08歌劇「アイーダ」〜勝ちて帰れ (ヴェルディ)
09セレナード (シューベルト)
10嘆きのセレナードop.6-1 (トセリ)
11蒼い月 (ローガン)
12歌劇「サトコ」〜インドの歌 (リムスキー=コルサコフ)
13歌劇「お菊さん」〜恵みの太陽が輝く日 (メサジェ)
14歌劇「椿姫」〜ああ、そはかの人か (ヴェルディ)
15帰れ、ソレントへ (クルティス)
16「忘れられた小唄」〜木々の影 (夕霧こめて) (ドビュッシー)
17「18世紀の歌」〜エグゾデのメヌエット (フランス民謡)
18おもいで (越谷達之助)
演奏
[1] (1)〜(8)井上園子(P) (9)〜(11)諏訪根自子(VN) (12)野辺地瓜丸(P) (13)(14)草間(安川)加寿子(P) (15)〜(18)巖本真理(VN) [2] (1)齋藤秀雄指揮 新交響楽団 (2)近衛秀麿指揮 新交響楽団 (3)鈴木弦楽四重奏団 (4)〜(6)藤原義江(T) (7)〜(9)三浦環(S) (10)(11)ベルトラメリ能子(S) (12)(13)宮川美子(S) (14)原信子(S) (15)関屋敏子(S) (16)〜(18)浅野千鶴子(S)