ミニ・レビュー
技巧派ピアニスト、高須博の自身のレーベルからの2枚目で、リスト最大のライヴァルと言われたタールベルク(1812〜1871)の作品を収録。力強い打鍵による華麗な響きが聴きものだが、曲が技巧と同時に要求する“ピアノによるベルカント”をも実現し得た意欲的な録音。
ガイドコメント
リストとピアノ・バトルを繰り広げたことでも有名な19世紀前半の超ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、タールベルクの、オペラのアリアに基づく編曲作品を収めたアルバム。ピアノ技巧の粋をつくした豪華絢爛な4曲が、高須博の華麗なピアノで楽しめる。
収録曲
タールベルク:
01マイヤベーアの歌劇「悪魔のロベール」による幻想曲op.6
02ロッシーニの歌劇「エジプトのモーゼ」による大幻想曲op.33
03ベッリーニの歌劇「ノルマ」による大幻想曲と変奏曲op.12
04ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」による大カプリスop.46
録音
(1)2004.11 (2)(3)2008.11 (4)2001.10