ミニ・レビュー
イタリアの国民的バンドとして40年以上ものキャリアを誇る大ベテランが、70年代前半に残した代表作5枚がSHM-CDにて再発。但し、音源は2005年リマスターが流用され、ライナーも当時のものを再録している。甘く艶のある母国語詞のヴォーカルと、オーケストラを配したサウンドとの融合が絶妙な彼らのサウンドは、ロマンティックなバラード・ポップスとしての顔と、壮大なシンフォニック・プログレとしての顔を併せ持つ。サード『オペラ・プリマ』(71年)と続く『ミラノの映像』(72年)では、まだまだコンパクトな楽曲中心だったが、第5作『パルシファル』(73年)と次作『ロマン組曲』(75年)ではよりクラシカルな色を強くし、その反動か、第7作『ミラノの騎士』(75年)にてアコースティック主体の脱シンフォ路線にも挑戦。その転進こそが、長寿バンドとしての転機となった。
収録曲
01PENSIERO
02UN CAFFE' DA JENNIFER
03TUTTO ALLE TRE
04TERRA DESOLATA
05A UN MINUTO DALL'AMORE
06TANTA VOGLIA DI LEI
07CHE FAVOLA SEI
08IL PRIMO E L'ULTIMO UOMO
09ALLE NOVE IN CENTRO
10OPERA PRIMA