寸刻ない歌い出しから幕を開けるドラマティックなナンバー。恋のすれ違いによる葛藤をさまざまな彩りのギターによる熱情的なアレンジで描くが、なんといってもサビでの艶っぽいフェイクが白眉。本人出演のコーセー「エスプリーク プレシャス」CMソング。

スクラッチやMCを導入したR＆B仕様のデビュー・シングル。140万枚超の売り上げを記録し、モノトーンのPVも話題となった。制作をボストンのCybersoundが担当。倉木の心優しさを表わすような温かいラヴ・ソングで、健気な歌唱が愛おしい。

作詞・倉木麻衣、作曲・大野愛果、編曲・Cybersoundと、デビュー曲同様の制作陣による2ndシングル。ずっとそばにいられる日が来るまで一緒に夢を追うと綴るラヴ・バラードで、清廉な倉木のイメージに添ったピュアなミッド・スローとなっている。

本作以降頻繁に関連楽曲を担当することとなった日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディング曲の3rdシングル。意中の人になかなか気持ちを打ち明けられない純情な恋心を歌ったミディアムで、流れるようなシンセ風サウンドに漂う歌唱が印象的だ。

夜明けの雲間が思い浮かぶ奥行きのあるイントロから始まる4thシングル。海外チームが担当した制作曲らしく、ラップや“Baby I Like”のフレーズを導入するなど、R＆B度の高いヒップホップ・ソウル風ミディアム・ラヴ・ソングとなっている。

5thシングルの別ヴァージョン。自身を信じなければ奇蹟はこないという決意を歌った曲で、ドラマティックな旋律に乗って、強い意志を感じさせる歌唱を披露している。ギターを中心にした情熱的なアレンジが、わきあがる感情を巧みに浮かび上がらせている。

NHK朝の連続テレビ小説『オードリー』テーマ・ソングとなった6thシングル。落ち着きのあるシンプルなミディアム・スローで、しっとりと夢への希望を綴っている。大仰な歌唱もない、浸透性の高いウエディング・ソングといえる。

多くを手掛けた倉木・大野愛果・Cybersoundのコンビによる安定感ある楽曲で、新たな季節にふさわしい清爽とした応援ソングとなっている。

ダウナーなムードやアダルトなコーラスの導入で艶やかなグルーヴを漂わせた7thシングル。曲名からうかがえる悲壮さはなく、悲しい過去は忘れて壊れた心を取り戻そうという希望を綴る。さまざまな表情で聴かせる歌唱に成長を感じるミディアム・チューン。

8thシングル「Stand Up」のカップリング。Yoko BlaqstoneによるR＆B調スロー・バラードで、“2本の虹を同時に見ると幸せになれる伝説”を一緒に体現したいと願う気持ちを綴る。染み込むような浸透性の高いメロウ・グルーヴが特色。

ナレーション風のSEから軽快なギターへと移り変わるイントロに耳をひきつけられる8thシングル。夢へ向かって立ち上がろうというチアアップ・ミッドで、はやる気持ちにつられるようなブリッジ・パートが清々しい。コカ・コーラ『爽健美茶』CMソング。

日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』＆同映画『〜天国へのカウントダウン』主題歌の9thシングル。デビュー曲「Love, Day After Tomorrow」をより清爽にさせた雰囲気のミッドで、心に希望があれば願いは叶うと心温かに歌っている。

ギターとシンセを軸にした不穏なムードのイントロから繰り出されるスリリングなアップ。ドラマティックな展開に合わせ、倉木の声色にも鋭さと妖しさがみられる。テレビ朝日系ドラマ『生きるための情熱としての殺人』テーマ・ソング。

永遠に続く君への想いを綴ったミッド。クリスマス・ソングともいえるファンタジックな曲で、終盤にはマライアを意識したような軽めのファルセット・フェイクも披露している。テレビ朝日系ドラマ『生きるための情熱としての殺人』挿入歌の10thシングル。

ハープシコードや鈴の音を模したサウンドに明快なコード進行など、恋人たちの聖夜にふさわしいアレンジのクリスマス・ソング。倉木の微笑ましさを活かした明るいポップスだ。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニング曲となった11thシングル。

悠久な広がりを感じるメロディ・ラインのミディアム・ナンバー。歌唱もそれに合わせるように大らかだが、チャカチャカしたファンシーな音使いのアレンジによって、独特な世界観を創っている。ナムコ『テイルズ オブ デスティニー2』テーマ・ソング。

Yoko Blaqstone制作によるMai K名義での全米デビュー曲。アダルトなグルーヴを下地にした幻惑的なスムースR＆Bで、これまでの経験にない恋の感覚に陥る女性の心境を英詞で綴る。大人びた倉木の歌唱に驚かされる一曲。

映画『名探偵コナン 漆黒の追跡者』主題歌となった31stシングル。サイレンと不穏なサウンドを皮切りに展開するクラブ風アップで、すれ違いの恋人同士をハマらないパズルのピースにたとえている。中盤では倉木のクールなフロウも登場！

横で眠る彼を見て“幸せなひととき”を感じる女心を綴ったミッド・スロー。包み込むような優しいコーラスや純真な鍵盤と清冽なヴォーカルが、温かい空気を創り出しているラヴ・バラードだ。コーセー「サロンスタイル」CMソングとなった32ndシングル。

ドラマティックな旋律で展開するアッパー・ポップ。本当の私に触れて！ と哀願する内容だが、“すいません……あと一歩がんばれない”“「駆け込み乗車は危ないのでおやめ下さい」”など、自然体でユニークな詞が彼女らしい。

“オーエオ”という明朗なコーラスと颯爽としたギターが映えるアッパー・チューン。聡明なヴォーカルが夏の清々しさを醸し出すラヴ・メッセージ・ソングだ。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニング・テーマ。

傷つくことがあっても一緒になれば立ち向かっていけると歌うミディアム・チューン。軽やかで清々しいギター・リフが、楽曲に潔さをもたらしている。笑顔で歌い合う姿を想起させるピースフルなコーラスが特色の27thシングル。

「BE WITH U」とダブルA面の27thシングル。鍵盤とストリングスが美しい冬景色を描くウィンター・ラヴ・バラードで、閉じていた恋心を開いてあなたと歩いていきたいと告げる。倉木のしっとりとした歌唱は、大人の恋を歌うのに十分な色つやだ。

夜も眠れぬほど会いたい気持ちを男性の視点から歌ったミディアム・ラヴ・バラード。“会いたくて”と連呼するコーラスが募る想いを倍増させるが、歌唱とアレンジともに過度なく、平静を装うなかでの切なさを見事に描く。映画『大阪ハムレット』主題歌。

オルゴール風イントロと柔肌のようなシルキーなコーラスが白銀の世界を創るミッド・バラード。白い雪のはかなさに自身の恋模様を投影した悲哀ソングで、表現力を増した歌唱が聴きもの。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディング曲の25thシングル。

TBS系ドラマ『ガチバカ！』主題歌となった23rdシングル。躍動するビートとシンセ・サウンドが先導する80年代風のダンサブルなナンバーで、諦めたらそこで終わりだというメッセージを嫌味なく伝えてくれる。

急かすようなざわめきが飛び込んでくるダンサブルなアップ。“Get Up…”とたたみかける歌唱などで、明日へと踏み出せない思春期のジレンマを巧みに描き出している。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』エンディング・テーマとなった22ndシングル。

NHK夜の連続ドラマ『ドリーム〜90日で1億円』『もっと恋いセヨ乙女』『火消し屋小町』の主題歌に起用された18thシングル。追い求めればきっとたどり着くという信念を、真摯に汚れなく歌う。倉木の麗しい歌唱が活きたピュアなナンバーだ。

映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』主題歌となった、4thアルバム『If I Believe』収録曲の映画使用版。文学的な詞世界や季節感のあるアレンジなど四季や和を意識した、別れと再会をテーマにしたドラマティックな曲だ。

春畑道哉作曲の17thシングル。スローなヴァースから清涼感あるコーラスへ続くテンポ・アップが、そよ風ときらめきを感じさせる。夏を描くのが巧みな春畑らしい曲で、君への想いを“ららら”で演出。日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニング曲。

テレビ朝日系『ダーク・エンジェル』テーマ・ソングとなた13thシングル。静寂で畏怖を感じる夜の星の輝きとなって歩くべき道を照らしてほしい、と歌うムーディなラヴ・バラード。終盤にある英詞のセリフのささやきに、ひたむきな想いが凝縮されている。

資生堂「SEA BREEZE」CM曲となった12thシングル。“I can feel fine！”のキャッチーなフックが高揚を煽るアップで、ウエストコースト風コーラスなどオールドスクールな趣向をちりばめていて楽しい。爽快な夏を演出するのにピッタリ。