ミニ・レビュー
音楽の表情の変化に即し、思いきって速度感を切り替えて走り、たゆたい、色を放つ箇所では現代楽器の響きの色を最大限に活かす。どちらが主でも従でもなく、ソロとアンサンブルが互いに自在に振舞いながら斬新闊達な音楽的充溢を創り出すクレーメル流。健在!★
ガイドコメント
クレーメルにとって20数年ぶり、2度目のモーツァルトとなるヴァイオリン協奏曲全集。カデンツァはすべてクレーメルのために書かれたものを披露。クレメラータ・バルティカとの共演による、ザルツブルクでの演奏だ。
収録曲
モーツァルト:
[Disc 1]
01ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207
02ヴァイオリン協奏曲第2番ニ長調K.211
03ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216
[Disc 2]
01ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調「軍隊」K.218
02ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」K.219
演奏
ギドン・クレーメル(VN) クレメラータ・バルティカ