ミニ・レビュー
満腹感一杯の2枚組。第7番は作品の質として問題はあるが、貴重な音源なので一度は聴く価値がある。一方、ロストロポーヴィチの指揮は明快で剛直な「悲愴」に続き、オーケストラがノリノリの小品がこれでもかと続く。会場の盛り上がりも直に伝わってくる。
ガイドコメント
オーマンディとロストロポーヴィチの顔合わせ。チャイコフスキーの未完の作品をロシアの音楽学者ボガティレフが補筆完成させた「交響曲第7番」や、ロストロポーヴィチが16年ぶりに祖国で行なった記念すべきライヴ録音を収めている。
収録曲
[Disc 1]
01交響曲第7番変ホ長調 (ボガティレフ補筆完成版) (チャイコフスキー)
02ロココの主題による変奏曲op.33 (チャイコフスキー)
[Disc 2]〈ロストロポーヴィチ-モスクワ・コンサート〉
01交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」 (チャイコフスキー)
02ポルカ「観光列車」op.281 (J.シュトラウス2世/ショスタコーヴィチ編)
03「ペール・ギュント」第1組曲op.46〜オーゼの死 (グリーグ)
04常動曲op.11 (パガニーニ/マーキス編)
05ロミオとジュリエット〜タイボルトの死 (プロコフィエフ)
06映画「シャル・ウィ・ダンス」〜プロムナード (ウォーキング・ザ・ドッグ) (ガーシュウィン)
07行進曲「星条旗よ永遠なれ」 (スーザ)
演奏
[1] ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団 (2)レナード・ローズ(VC) [2] ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ指揮 ワシントン・ナショナル交響楽団