ミニ・レビュー
カーターのアルバムはまったくタイトルどおり彼の世界。冒頭から6曲を聴き進み、ラストの「組曲」がそのピークとなる。実に20分の彼の世界。各パートは心憎い配置でこれは一つの構成美とも言えるだろう。重鎮となったカーターの意欲作に聴き惚れた。
ガイドコメント
ジャズ・ベースの重鎮であるロン・カーターのプロ・デビュー50周年にあたるメモリアル・イヤー、2009年に録音されたアルバム。高貴な室内楽的スタイルでも随一の評価を得る彼の演奏が、スタンダードや組曲で堪能できる。
収録曲
01DEAR OLD STOCKHOLM
02MY MAN'S GONE NOW
03NUAGES
04GREENSLEEVES
05LOOSE CHANGE
06DESERT LAMENT
07THE SUITE; FRAGILE|PATCHOULI|CAN'T WE BE FRIENDS?|THE LAST RESORT|PATCHOULI (REPRISE)
演奏
ロン・カーター(B) ペイトン・クロサッサリー(DS) ローランド・モラレス-マトス(PERC,VIB) (1)(3)(4)(6)マイク・ラドーン,(2)(5)(7)スティーヴン・スコット(P)