涼感あるピアノとくつろぎあるギターが織りなすハートウォームなミディアム・バラード。人生を生きることは一つずつ大切な瞬間を重ねていくことだと、MISIAらしい細やかな情景描写で綴る。安らぎがゆったりと満ちていく癒し曲だ。

TBS系『JIN -仁-』主題歌となったオーセンティックなバラード。コーラスから一気に沸き上がる劇的な展開や壮麗なストリングス、募る想いを伝えあげる詞は、MISIAの代表曲「Everything」を想わせる。切なさと愛しさを究極に描いた曲だ。

会う度に好きになっていく恋人への一途な気持ちを歌った小品。携帯やゲームより私をたくさん愛してと振り向かせ、可愛らしくいたいから褒めてと願う女心が愛らしい。シンプルに爪弾かれるギターをメインにした、ゴスペル・タッチのミディアム・スロー。

子供の頃に描いた未来への希望や夢を追うことの素晴らしさを綴ったミディアム・バラード。強い願いが込められた歌唱は、未果てぬ先へ目一杯手を伸ばすようでもある。かすれながらも吐露する情感あふれるファルセットが、クライマックスを鮮烈に彩る。

ギターに渡辺香津美を迎え、パーカッションとともにラテン調で送るノスタルジックなアップ。陰りと情熱が同居したフラメンコ風サウンドのなかで、私の名前を呼んで愛してと懇願する。憧憬と望郷漂うスパニッシュな風景が目に浮かぶようだ。

繊細な哀感をまとったストリングスをバックに歌われるミディアム・バラード。石成正人のシタールが切なくも美しい世界観をいっそう深いものへといざなっている。同じ時代を生きることがこんなにも美しいなんてという、情感を込めた歌唱も美麗だ。

MISIAの妖艶さが発揮された重厚な雰囲気のミッド・バラード。hinataの手による愛する人への狂おしい想いを綴った詞を、ファルセットを駆使しながら胸に突き刺すように伝える歌唱は圧巻の一言。必要最低限の音数による深淵な世界観は、訴求力抜群。

カリンバやジェンベという民族楽器を用いて雄大な大地を描いた、アフリカから伝える愛の歌。貧困や差別などに苦しむアフリカを想いながら、どこでも誰でも分け隔てなく、愛は自由なんだと告げる。心地よく吹き抜ける風を想わせる爽快なサウンドが魅力的だ。

愛という果てしない空へ飛び立つ勇気があれば信念や願いは届き叶うと歌う、オーケストラ調のミディアム・バラード。タイトルよろしく翼を広げて大空を舞うような壮大と清爽を感じるサウンドや、凛とした歌唱が際立つ。映画『僕の彼女はサイボーグ』主題歌。

楽しげなミッド・テンポのリズムと田園的でのどかな雰囲気が微笑ましい。車を“ぶうぶう”と言ったり語尾を可愛げにするなど、純粋な童心へ返ったような歌唱が魅力。ハーモニカや牧歌的なギターも効果的な、古き良きポップスの素晴らしさを詰め込んだ歌だ。

バラードのMISIAを象徴する深遠な星空を想起させる正統派バラード。重実徹のピアノを軸に走るメロディの上で“世界で一番好き”と伝えるラヴ・ソングだ。なめらかな旋律が奏でる美しい空間に酔うような、瑞々しい歌唱が秀逸。コーセー「雪肌精」CMソング。

ウルトラマン映画の主題歌となったバラード。一見違和感を覚える組み合わせだが、何億光年先から届く星の光を共通項に、人を魅了し続けるものの素晴らしさを描く。ウルトラマンが宇宙へ帰る時に感じる切なさにも似た、哀愁がにじんだ風にも思えるストリングスが胸を打つ。

世界天文年2009イメージ・ソングとなったスロー・バラード。大海をゆったりとたゆたうような悠久さと雄大さを有したオーケストラ調サウンドをバックに、人の優しさや愛情の大切さを歌う。ブリッジを経ての魂を震わせる歌唱が迫るクライマックスは圧巻。

コーセー「雪肌精」CMソングとなった約1分半の小品。“いつまでも愛してます”というシンプルなメッセージを、余計な装飾をせずにピアノと歌だけで届ける。「キスして抱きしめて」風の想いをささやかに伝える歌唱だが、説得力は抜群。余韻に浸れる佳曲だ。