ミニ・レビュー
カナダのポップ/ロック・バンドが、70年代半ばから80年代はじめにかけて残した5作品の、紙ジャケット仕様によるリイシュー。76年発表の『クラトゥ』は、翌77年にカーペンターズがカヴァー・ヒットさせた「コーリング・オキュパンツ(星空に愛を)」で幕を明けるポップ史上に残る名作。この作品のプログレッシヴな要素が77年発表の2作目『ホープ』に、ポップな要素は78年作の3作目『サー・アーミー・スーツ』に分かれて展開されているといっていいだろう。絶滅危惧種をテーマにした80年発表の4作目『エンデインジャード・スピーシーズ』は、米国での配給を担当していたキャピトルによる制約が多かったようでややコンパクトにまとまっているが、カナダのみで発売されたため長く幻の存在だった81年発表の5作目『マジェンタレーン』は活気を取り戻した快作となった。
収録曲
01CALLING OCCUPANTS OF INTERPLANETARY CRAFT
02CALIFORNIA JAM
03ANUS OF URANUS
04SUB ROSA SUBWAY
05TRUE LIFE HERO
06DOCTOR MARVELLO
07SIR BODSWORTH RUGGLESBY 3
08LITTLE NEUTRINO