ミニ・レビュー
佐々木典子が魂を込めて綴るR.シュトラウス歌曲集。「春」における豊かな色彩感など四半世紀の舞台経験が結実した見事な歌唱である。「夕映えに」のしみじみとした味わいにも感銘を受ける。ただ、人生の諦観を歌うには彼女の声はいくぶんあでやかすぎるかもしれない。
ガイドコメント
二期会所属、数々の公演で主役を務めるソプラノ、佐々木典子のデビュー・アルバム。オペラやリサイタルでもその技量の高さを感じさせる佐々木が歌うR.シュトラウスの歌曲集。ファン待望のアルバムだ。
収録曲
R.シュトラウス:
018つの歌op.10〜夜/万霊節
026つの歌曲op.17〜セレナーデ
03あなたはわたしの心の王冠op.21-2
044つの歌曲op.27〜あすの朝
053つの歌曲op.29〜高鳴る胸
064つの歌曲op.36〜バラの花環
076つの歌曲op.37〜それだけで幸せだった/わが子に
088つの歌曲op.49〜黄金色に輝くなかを/子守唄
094つの最後の歌