ミニ・レビュー
セルフ・プロデュース第3弾にして2010年最初のCD。陰鬱な雰囲気を漂わせる旋律、ヒリヒリとした緊張感をたたえたワルツ・アレンジからは、このバンドの貪欲な音楽的欲求が伝わる。「どうにもとまらない」(山本リンダ)を収録するなど、新たなトライがたっぷり。
ガイドコメント
2010年1月6日発表の2ndシングル。映画『彼岸島』主題歌となった「命ノゼンマイ」は、原作の持つ世界観に共鳴して書き下ろした物語性のある作品となった。カップリングには、山本リンダの「どうにもとまらない」のカヴァーほかを収録。
収録曲
01命ノゼンマイ
不穏な鈴の音が響くイントロからエッジの効いたギター・リフが炸裂する、映画『彼岸島』主題歌のために書き下ろされた2ndシングル。ワルツのリズムにのせた妖艶なメロディが、童話のような世界観をもった歌詞の不気味さを際立たせている。
02エレヴェーターに乗って
PS3・Xbox 360用ソフト『NO MORE HEROES〜』イメージ・ソングとなったメタル・ナンバー。メロディックなギター・リフや抜けのいいスネアの音色が一体となり、激しいバトルを思わせるメリハリのあるサウンドを聴かせる。
03どうにもとまらない
山本リンダの同名曲を9mmお得意の歌謡ロックでカヴァー。イントロのギターのカッティングで一気に引きこむと、メロディを大切にしながらも彼ららしい爽やかさと激しさを備えたサウンドが展開する。山本リンダ本人も太鼓判を押す、クセになる一曲。