ミニ・レビュー
いまやメシアン作品のピアノ演奏といえば、児玉桃を抜いて語れない。知的で色彩豊かな音楽に、彼女はしなやかさと繊細さを持ち込んでいる。完璧にコントロールされたタッチから生まれる多彩な音色、絶妙なペダリングによる香り豊かな響き。録音も鮮やかだ。
ガイドコメント
『20のまなざし』に次ぐ、メシアンの第2弾。2008年のメシアン・プロジェクトを好評のうちに終えた児玉の集大成的録音。澄んだタッチ、鋭敏なリズム感、多彩な音色とこの曲に相応しい資質を備えた児玉の会心の一作だ。
収録曲
メシアン:
01「鳥のカタログ」 (第1巻〜1.キバシガラス/2.キガシラコウライウグイス/3.イソヒヨドリ 第2巻〜4.カオグロヒタキ 第3巻〜5.モリフクロウ/6.モリヒバリ 第4巻〜7.ヨーロッパヨシキリ 第5巻〜8.ヒメコウテンシ/9.ヨーロッパウグイス 第6巻〜10.コシジロイソヒヨドリ 第7巻〜11.ノリス/12.クロサバクヒタキ/13.ダイシャクシギ)