ミニ・レビュー
ザ・フーのギタリストによるソロ・アルバムが、紙ジャケ、SHM-CDとして、一挙にリリース。ソロ・デビュー作、72年の『フー・ケイム・ファースト』から、2001年にインターネットのみで販売されたレア・トラック集『スクープ3』までの全11作品。アナログ・レコードから、インターネット配信へと音楽の聴き方が変化していく中で、ピート自身の音楽性もロックに留まることなく、ジャズ、カントリーと、どんどん裾野を広げてゆく。つねに変わらぬ反骨精神と、素直に自分と向き合う姿勢にぶれがないのが素晴らしい。いきなり全部聴けとは言わないが、最初の1枚として選ぶなら、ザ・フーはもちろん、ソロ、カヴァーに至るまで盛りだくさんの楽曲が詰まった『ディープ・エンド・ライブ!』で、抜群の演奏力も同時に味わってから、徐々に気に入ったものをほかのアルバムで聴いていくことをお薦めしたい。
ガイドコメント
ザ・フーの中心人物であったピート・タウンゼンドのソロ・デビュー作。アコースティック・サウンドを基調にしたバラエティ豊かな楽曲が並ぶが、独特な世界観のためか商業的にはさほど成功しなかった一枚。
収録曲
01PURE & EASY
02EVOLUTION
03FOREVER'S NO TIME AT ALL
04LET'S SEE ACTION
05TIME IS PASSING
06THERE'S A HEARTACHE FOLLOWING ME
07SHERATON GIBSON
08CONTENT
09PARVARDIGAR
10HIS HANDS
11THE SEEKER
12DAY OF SILENCE
13SLEEPING DOG
14THE LOVE MAN
15LANTERN CABIN
16MARY JANE
17I ALWAYS SAY
18BEGIN THE BEGUINE