ミニ・レビュー
音の動きや形が内包する情のエネルギーを真正面から受け止めストレートに解き放つ。それを支えるパワフルなメカニックと仕掛けを弄さぬ率直な感性。その美質にぴたりシンクロする選曲。ルバートやキメの姿にまだ予定調和の硬さはあるが、14歳。大器目覚ましい。
ガイドコメント
95年生まれの小林愛実のデビュー・アルバム。7歳でオーケストラと共演後9歳で国際デビューし、小学4年生で全日本学生音楽コンクールで最年少優勝を果たすなど、世界的に注目のピアニストによる必聴作だ。
収録曲
[Disc 1]
01パルティータ第2番ハ短調BWV826〜シンフォニア (J.S.バッハ)
02ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53「ワルトシュタイン」 (ベートーヴェン)
03スケルツォ第1番ロ短調op.20 (ショパン)
04スケルツォ第2番変ロ短調op.31 (ショパン)
05ノクターン第20番嬰ハ短調 (遺作) (ショパン)
[Disc 2]〈DVD〉
01エチュード嬰ハ短調op.10-4 (ショパン)
02マズルカ第41番嬰ハ短調op.63-3 (ショパン)
03スケルツォ第1番ロ短調op.20